札幌大谷短期大学輪声会の思い出






 

 

団員数減少のため、2月19日のコンサートを最後に、活動を休止されるそう。



輪声会の休団、いざそうなってしまうと予想以上に落胆している自分に驚いている。

高校生の頃から、輪声会(以下、昔からの親しみを込めた呼び方「輪」と表記)から女声合唱の魅力を教わった。
あの光沢ある白ブラウスと黒のロングスカート。
そして輪と言えば特徴的な、歌う前におなかでサッと組む手……。

札幌、いや北海道の合唱界を牽引されたと言っても決して過言ではない、指揮者の宍戸悟郎先生の音楽性と温かいお人柄も忘れることはできない。
コンクールの名演や定期演奏会での力の入ったプログラムも記憶に残っているが、やはり「ほたるこい」など定番の曲の美しさが思い出される。
団歌も実は歌えるんだ。
「♪ みんなの歌の輪の中で・・・

私が聴いていた、かなり前の定期演奏会のアンコールは、いつも湯山昭先生の「歌声はささやく」だった。
この曲を最後に卒団してしまう団員さん。
「おやすみなさい、おやすみ」と涙が混じる歌。
照明が落ち、大きな拍手、観客は満足して帰路につく。
あの日の冬の空気を思い出した。


「歌声はささやく」を調べると、本来の詩は「また逢う日まで」だった。
http://fureai.or.jp/~t-mura/utagoewasasayaku.html

輪声会のみなさん、今まで本当にありがとう。おやすみなさい。

そして、また逢う日まで。