ガッSHOW TV!!が良かった!

 



26日20時からYouTubeのプレミア放送で流された「ガッSHOW TV!!」、みなさんご覧になられましたか?

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そういうわけで2週間限定公開ですが、未視聴の方も、ご覧になった方もぜひ!



東京大学柏葉会合唱団さんの音楽作りも表現もスマートな魅力で幕が上がり。
主催団体:Mu Projectさん(東京都)の森山至貴先生作曲によるリモートならではの作曲・歌唱、そして演出が一体化した引き込まれる世界。
CANTUS ANIMAEさん(東京都)は17世紀の作曲家Herediaの作品を古楽アンサンブルと自在で豊かな大人の音楽。
Choeur Cheneさん(奈良県)は髙田三郎先生の名曲「水のいのち」から個々人のうたを感じさせ、たっぷりと詩情あふれる。
合唱団お江戸コラリアーずさん(東京都)は宗左近と三善先生の火花散るような「縄文土偶」の世界を名ピアニストと共に集中度高く。
mugsさん(東京都)は8人の能力高い女声アンサンブルで流麗さと音楽の移り変わりが鮮烈でスピード感ある「花色カメレオン」。
MODOKIさん(佐賀県)は平林知子先生のシンフォニックなピアノとの対話で紡がれるブラームス「Nänie」は死者への哀悼で貫かれて。
北海道大学合唱団さんは繊細でノーブル!面川倫一先生「昼の月」の演奏も、学生指揮者とは思えない表情の襞があってとても素敵でした。
今回絶対聴いて欲しい団体をひとつだけ選ぶなら北大合唱団!
Chor OBANDESさん(東京都)は若さに満ち、ピアノと弦楽とのヤイロも美しかったです。
岡崎高校コーラス部・岡崎混声合唱団さん(愛知県)は最大人数で「ポジティブ太郎」と信長先生「Anthologyより」という対照的な作品を練られた演奏で締めてくれました!



「ガッショウTV」が良かった点はたくさんあるんですが



1)TV的な演出、放送形式による同時代性の楽しさ

ツイッターでの宣伝や予告動画、オープニング、CMにエンディング。
演奏前や後に、作曲家や指揮者等から楽曲や演奏への言及など。
加えて、動画に合わせた観客のコメントとハッシュタグを使ったツイッターでの感想という瞬間の共有の喜び。



2)個性ある選曲と演奏の魅力

各団体が相談したのでは?と勘ぐってしまうほどまったくカブらないそれぞれ個性ある選曲。
コンクール常連団体でもコンクールで聴かれるような曲から外し、新しい顔を見せてくれましたよね。
もちろんコンクールと関係無い団体も、「あなたたちはこれがやりたくて歌ってるんだね!」と演奏からじゅうぶん理解できるものでした。



3)出演団体の幅広さ、ここから始まる繋がり

北は北海道から南は佐賀まで。
混声、男声、女声アンサンブル。
一般団体、大学合唱団、そして高校合唱団。
コンクール参加を活動の礎としている団体から、一貫してコンクールに背を向けている団体まで。
私自身も柏葉会さんの演奏は約20年ぶりに聴いたのですが、このようになかなか演奏を聴けない、知らないカテゴリーの団体を聴けるという機会。
この放送を出演者の多くが聴かれたと思いますし、それぞれの団体・カテゴリーのファンのみなさんも聴かれたはず。
その方々が、柏葉会さんを長年聴いていなかった私のように、今まで知らなかった団体・カテゴリーの良さに気付く、とても素晴らしい機会だったと考えるんです。

今後、コンクールに参加しないけど優れた個性を持つ地方の合唱団や、中学生、高校生、大学合唱団、いやいや少年少女合唱団やシニアも含めて、より広い繋がりができるようになったら素敵だなぁ~、なんて思うんですよ。





主催団体:Mu Projectさんからは「第2弾制作決定!!続報を待て!!」ということなので超期待しています。


そうそう、第2弾の制作が少しでもスムーズになるよう、ささやかながらカンパしました。
みなさんもぜひ是非!!