新潟全国大会あれこれ・上

全国大会で起こったことをご紹介する「全国大会あれこれ」。

 

【ウェルカム新潟!】

各地から新潟空港へ降り立った者が見た光景は……

「ようこそ新潟市へ」のデジタルサイネージ!
さらに荷物受取場には酒どころ・新潟地酒の樽がお出迎え!

一方、新潟駅はどうだったかと言うと・・・

万代広場拡張整備で絶賛工事中でした。
バスに乗るときなど迷ってしまいましたけど、2025年キレイになった新潟駅をまた訪れたいですね。

 


【会場のりゅーとぴあでは】

 

そして25日の当日。

ロビーの物産コーナーで売られているのは名産・日本酒も。

早速買ってひとくち・・・はダメでしょ!

 

さらに新潟のゆるキャラ「きっぴー」も!

 

そしてさすが米どころ新潟!おにぎりも!!

自分も昼食にいただきましたよ。
さすが新潟、米がウマい!(焼きたらこの他に紅鮭、まいたけと食べ過ぎた……)

・・・すごいね。

 

 

【歌姫さんこっち向いてー!】

ユニークな活動を続ける愛媛県合唱連盟さん。

この新潟全国大会では……なんと

「ファンサうちわ」!!

四国支部の代表団体を応援するこのファンサうちわ、実際に会場で使われたか気になります!

愛媛県合唱連盟さんへ尋ねると、こちらのうちわは「県内合唱団所属の団員が自主的に制作したもの」だとか。
ご本人からは「会場では、周りの方のご迷惑にならないように、こっそりと胸の前で構えておりました😅」
さらに「構えてたのは入退場時だけです、演奏中はしまってました!」……と周りに大変気を遣われていたそうです(笑)。

もし自分が出場者で、客席にこのうちわを見かけたらすごく嬉しいだろうなぁ!

ちなみにプレゼントとして愛媛・Female Ensemble Mandaeliteさん、女声合唱団「歌姫」さんにはお渡し済みだそうです。
「香川のmonossoさん、高知のPangeさんには後日お渡しする予定」だそうなので、monosso&Pangeのみなさんは楽しみに待っててくださいね。

 

 

【三宅悠太先生によるご講評】

1日目は作曲家:三宅悠太先生によるご講評。
※内容をメモし、教えてくれた人からは「講評はおおむね以下のようなお話だったと思いますが、要点を正確にまとめられている保証はまったくない(というかたぶん間違ってる)のでご勘弁を」だそうです!
他にもご協力いただいた方の情報を、私がまとめておりますので文責は私(文吾)にあります。

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全国大会の審査は初めて経験させていただいたのですが・・・。
今回の審査は伊万里焼と輪島塗で点数をつけるようなもの。ムリでしょ!
たまに縄文土器も出てきたり。(場内笑い)

大聖堂の合唱団で音楽を培ってきたヨーロッパと違い、日本は教育現場などアマチュアが合唱文化を築いている稀有な国。
ふたつ、お伝えしたいことがあります。


●特徴(特長)を生かすということ
昔の音楽は貴族が食事やパーティーなど何かをする傍らで聴くようなものであったが、現代では聴く人が音楽そのものへ没頭できるよう工夫して書かれている。
聴き手を引きつける要素、分かりやすいものは大変な精度で演奏されていたが、その反面、目立たない要素はどうでしょうか。
たとえばソプラノの旋律線の下降、グレゴリオ聖歌は言葉に結びつき、さりげなくても大変なエネルギーを用いて演奏されていることがある。
そういう目立たない音楽の要素を見出し、光を当てるような音楽を目指していただけるといいなぁと思いました。


●【予定調和】が感じられる
合わせる面ではもの凄い精度を感じられましたがその反面、やや予定調和があったのでは。
3月の声楽アンサンブルコンテスト全国大会を聴いた際。
特に中学生の演奏で、練習では無かったであろう、本番で彼ら彼女たちがいま成長していると感じる瞬間があり。
比べて大人たちは良い意味で場慣れしている、恐怖心が無くなっている、素直な瞬発力が失われている。
私たち大人は中学生の臨場感ある音楽を目指すために、日々の練習から耕していくと面白い。
具体的にはどうすれば良いのか。
大人数の団体でも、各パート1人ずつ、指揮者無しの小アンサンブルを作って、主体的に音楽を動かす練習をするなど。
内側から出てくるものを大切になさると良いかもしれませんね。


第二次世界大戦後ドイツで、楽器が焼かれたり、あるいは腕を失ってしまった人たちから、ふたたび音楽が興った。
人と人との関係が失われ、それがアフターコロナで復活しつつある現在。
直接、人と関わり合うこと、アンサンブルを作っていくこと、それらをもう一度見直すことで音楽が動き出すんじゃないか。
演奏に誇りを持って、そして今晩は美味しいお酒を飲んで下さい。(場内笑い)
ありがとうございました。

 

(「新潟全国大会あれこれ・下」へ続きます)