観客賞座談会・混声合唱の部 その2

 

 

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湯原温泉 ©岡山県観光連盟

 

 





続いて混声合唱部門、3位!


VOCE ARMONICA

https://twitter.com/vocearmonica
(30名)

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文 課題曲G2 
  O salutaris Hostia、
  いろいろ工夫していて
  個人的には好きでした。


C イタリアものだから
 テンポを動かすのは
 大いにアリだと思う。


A 楽譜には無い休符、
 4分休符以上の長い休符が
 いっぱいあって。


C イタリアはある意味自由なので
 それもアリっちゃあアリ。
 強弱付けるから
 間を置きました、という
 考え方だったのかな。


A 宗教曲だから…どうかな?
 いや、ロッシーニだからアリ?
 悩みましたが
 良かったと思いますよ。


 感情表現として
  心の動きをそのまま
  音楽で表わしていた印象。
  そのなめらかな流れに
  納得しました。
  最後に救われる感があって。


B 発声の安定感、
 ダイナミクスの幅と
 集中度が凄かったです。


C 弱音もしっかり捉えていたし。
 その弱声と強声を
 意識しているところも
 良かったですね。


A 救世主に助けを請い
 願う気持ちが
 強く伝わってきました。
 歌い方すべてに
 感情が込められているような。


文 自由曲:信長貴富
  「4.とてつもない秋」。
  スピード感、
  ハラハラドキドキ。
  手に汗握る演奏でした!


B アクション映画か(笑)。
 でも高いテンションを保って、
 構成も良いと思ったな。


A 聴いていてワクワクした。
 歌っている団員さんたちも、
 黒川さんも楽しそうに
 演奏していて!


B 黒川さん、
 笑顔で指揮しているのが
 印象に残っています(笑)。


C この自由曲と
 アルモニカさんの声と若さが
 うまくリンクしてたなと。
 大人の声だけど
 フレッシュさもある演奏でした。


A ちょっと残念だったのは
 エコー効果の箇所。
 エコーに聞こえにくかったかも。


B 東京混声合唱団や
 Combinir di Coristaさんなど
 名演を残しているので
 比較してしまうよね。


C いや、全部ちゃんと
 歌おうとするのは
 体力があり余っている
 若者の特権!


B おっさんからすると
 ある意味羨ましい(笑)。


 過去の名演に
  けっこう肉薄していると
  思ったけどなぁ。
  アルモニカさんは
  若い団員さんが多いから
  音の立ち上げや急停止に
  鋭い反射神経を感じて。
  その点では過去の演奏を
  超えた部分もあったと。


C マスク歌唱でひょっとしたら
 本来のアルモニカさんの演奏では
 無かったのかもしれない。
 それでも、これほどの演奏なのは
 凄いことだと感じましたよ。


B ジェットコースターみたいな
 演奏だった気が。
 聴く者を強引に引きずり回す(笑)。
 生で聴く意味がある、
 ライブ感がある演奏だと思いました。





ツイッター、メールの感想です。




G2の作り込み具合がすごいので評価が分かれそう。
自由曲は神曲の神演奏。
何回でも聴きたい。
というかまずマスク歌唱であれだけ響かせて歌えるのがとてつもない。


選曲もあいまって一番楽しめる(テンションの上がる)演奏だった


G2、あの曲こんな曲だったのねと改めて思いました。


これくらいねっとりしたG2が好み!
とてつもない秋も勘所を掴んだ演奏で、とにかく良く鳴る声にブラボー!


マスク越しでもすごかった…。
圧倒されてしまいました。
ただただ感動。


例のごとく息→声の変換効率で会場と楽曲を制圧するアルモニカ


とてつもない美声、
とてつもないダイナミクス、
とてつもない叙情性、
とてつもない審査員の楽譜をめくるスピード


G2、抑圧されたようなpからfで爆発するところが良かった!
とてつもない秋は、ビート感や号泣してる感じが良かった!
くり、なし、りんごのとこ、おいしそうだったな!


かっこいい曲やなぁ…ってか、このVOCE ARMONICA、よく声をしっかり出す合唱団で好きだなぁ。
少し個人の声が聞こえてしまうけど、ビビッてなよなよした音楽するより俺100倍好きなんだよね。
うん、VOCE ARMONICA、好き!
そしてこの『とてつもない秋』歌いたい。


今日のアルモニカは初めて京都エコーを生で聴いた衝撃を思い出した。
ほら、あれよ、有無を言わさずグワーッてくるやつ()


VOCE ARMONICAのみなぎるエネルギーと比類なき音楽って感じがグッド。
とてつもなかった!!!!!


マスク越しとは思えないサウンド。
一昨年のコンビニさんの演奏も感動的でしたが、今回の「とてつもない秋」、スピーカー越しでも圧倒されました。


アルモニカさん、ブラボー。
画面越しに思わず叫んだ。


マスク付けてコレかよマジはんぱない
マコトとてつもない
目の前いっぱいに秋が広がりました
いつも驚かされますが、今回も魔法の様な時間でした
ありがとうございました

 

 



続いて2位!


CANTUS ANIMAE

https://twitter.com/cantus_animae
(45名)

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B こちらも課題曲G2
 O salutaris Hostia、
 出だしに感動しました。
 曲のイメージが鳴り響いて!


C サラーッと流して。
 でも途中でちょっと間が
 あったりするのが絶妙。
 救ってくださいという
 気持ちのまま流れがあった。


 そうそう、流れが自然で
  スッと聴けました。
  あの装飾的な音が
  洒落ていましたけど
  やっぱり歌曲を
  意識してたのかな?


A もともとは歌曲の旋律を
 転化しているわけだから。
 だからテンポも歌い方も
 ガッツリ歌うものじゃない、
 という雨森先生の考え方かな。


C あと、声の広がりが人数以上。
 アルモニカさんは
 声のヴォリュームが
 人数以上だけど
 CAさんは人数以上の響きが
 ホールを満たしていく感じ。


A ホールを聴いて歌っている気が。
 全体のフレーズの収まりを
 しっかり考えて演奏している
 印象でしたね。


文 自由曲:信長貴富
  「異界の門」は?


A よくわからん!(笑)
 圧倒されたとしか
 言い様がない。


 配信を何度も聴いて
  宮沢賢治の「疾中」も
  読んだけど・・・
  結局、死に直面した賢治の
  異世界巡り?


B 理想の世界へ旅立つけど
 最後は到達せずに
 絶望して終わる……らしい。


 ふぅ~ん・・・。
  賢治の詩では最後が海で
  巨大なつぼみが書かれていて。
  宗左近が「交聲詩 海」の詩を
  書かれる時に意識したのかな。


B それはあるかも。
 あと信長先生への委嘱も
 2台ピアノという条件と、
 「信長先生の代表作を
  書きませんか?」という
 依頼だったそうだし。
 だから信長先生も
 「交聲詩 海」を
 意識しているんじゃないかな。


 最後は絶望、と聞いたけど
  終わりに女声が艶っぽい声で
  エロスというか「生」を
  感じたんですよね。
  世界観で言えば
  旧エヴァ劇場版の
  「THE END OF EVANGELION」。
  巨大化した綾波の顔がある、
  赤い海のイメージ。


BC ハァ??


A いや、わかるよ(笑)。
 でもこの音楽、
 審査員は評価しないんじゃ、と
 思ったな。


BC文 あ~~~~。


B みんな分かる人ばかりだった!


A いや・・・
 「CAに点数付けとかんと
  分からんヤツと思われる……」。


BC文(笑)。


 失礼すぎる(笑)。
  自分は新しい世界を
  見せてくれたので
  一票入れましたけど。
  審査結果も2位、
  観客賞も2位というのが
  興味深いですね。
  まさか観客賞も
  「これに票入れないとヤバイ」
  と思うわけも無いだろうし(笑)。


C 音楽じゃなく
 映像が見えてきました。
 この世の終わりじゃないけど
 環境問題が悪化して
 空もおどろおどろしい。
 そんなイメージの中、
 どう生きていこう、と
 途方に暮れるような。


B 一時も目を離せない、
 濃密な長編映画を観た感じ。
 終末感がありましたよ。


 よくわからないまでも、
  心を動かし、語ってしまう。 
  こういう表現こそ
  芸術の一端という気がして
  面白いですね。

 

 

 


メール、ツイッターの感想です。



G2は、他の団と違う曲に聴こえた。
個々人がどう歌いたいかが解った。


音圧が圧倒的。
G2の音が響きまくると思ったら自由曲でそれをさらに超えてきた。
今思いつく限りの語彙ではこの演奏の凄まじさを表現できないと思う。
というかこの作品はこの団体以外に演奏できるのか??


圧巻の演奏でした。


G2の表現が深い…
異界の門は地獄にいるような音楽だった…
本当に熱にうかされてる感覚がしてきた…


CA登場前のこの間はなんか緊張するな。
ボスクラスに初連続で来るのがわかってるわけだしそりゃ緊張するか。
なんだろうね、このCAの確固たる自信は。ぐわっと来る…
俺あんまり選曲の妙とかあまりよくわからない人間で、コンクールで勝てる曲とかいう言い方嫌いだし。
そんなレベルですが、もはやCAはコンクールをコンクールじゃなくて自分のチームの全国大会での番宣の良い機会ぐらいにしか思ってないと思う笑 もう勝手にコンサートしてるわこれ笑
結論:CAはコンクール評価外(決して「低」ではない)
長さ求めるのに体重計使うようなもんだこれ。


課題曲は個性もありつつ作品の立ち位置から離れない絶妙な音楽運びが印象的。
自由曲は作品の世界観、ただならぬ空気感に呑み込まれた。


この自由曲をこよなく愛するかと聞かれたら答えはノーなんですがほんと凄かった。
これ歌った次の日に「交聲詩 海」なんてやった日にはそりゃヘロヘロになりますわ。


CAはあのピアノから全部持っていった感がありました。


自分はやっぱりCAの(というか雨森先生のというか)音楽が好きなわけで…
ロッシーニは「型にはめて表現」するのではなく「表現のための型」として楽曲を捉えていて、異界の門ではまさに「眼前に浮かび上がるは形状しがたい世にも恐ろしい光景」の一言。
えげつないですね。


凄まじい演奏でした。
丁、丁と繰り返されるパーカッションめいた音はまるで賢治の心音のようであり、病魔を祓おうとする湧出した情動のようでもありました。
クライマックスの丁の音はきっと鳥になった賢治自身の鳴声なのではなかろうか。
ぜひフルでも聞いてみたいです。


課題曲から、くぎ付けになりました。
自由曲がもう、言葉にならないインパクト。
平林先生と野間先生のピアノ、雨森先生の指揮、団員の皆様の歌声に、戦慄しました。
自分たちの音楽を表現するという意志が確かに、まっすぐに伝わってきました。
雨森先生の音楽、CAの団員の皆様の魂の歌に、心から、共感いたします。



(第1位の感想に続きます)



観客賞座談会・混声合唱の部 その1

 

 

 

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弥高山 ©岡山県観光連盟

 

 

 

私、文吾(以下、「文」)が司会になり4名で行った観客賞の座談会。
今回から2日目の混声合唱の部をお届けします。



まず5から。



混声合唱団うたうたい
(38名)

 


 とても良かったですね!
  今まで聴いてきた
  うたうたいさんの演奏の中で
  いちばん良かった!


B 自分も!
  課題曲G3、
 「うたをうたうのはわすれても」
 この演奏から良かった。


A 作曲者の津田元先生と
 出版前に何回かメールで
 やり取りをしていたことがあって。
 「この曲は30人ぐらいの合唱団を
  想定して作曲した作品なので
  アンサンブルができているか、
  いないかが重要」と書かれていて。
 うたうたいさんはそういう面で
 ちゃんとアンサンブルしてましたね。


 ここで初めて「大人の歌い方」を
  聴いたというか。
  「忘れる」ことに切実さが
  ありましたよね……。


C 身につまされるような(笑)。


 そうそう、若い人が
  ちょっと忘れちゃった
  軽い感じじゃなく、
  「朝飯食べるの3回目だ……」
  みたいな。


B 切実だ!(笑)
 旋律の歌い方も
 語感も非常に優れていたので
 詩が心に染みてきました。


A ベースも良く鳴って
 支えていましたね。
 ユニゾンも良く、
 ハミングのニュアンスも
 曲にふさわしかった。


文 自由曲:信長貴富
  「2.溢れひたす闇に」
  「3.浅き春に寄せて」
  こちらも良かったですね。
  混声合唱の響きとして
  しっかりしていて、
  音楽のメリハリもあり。


A 選曲がややコンクール向きじゃ
 無かったかな?
 とても良かったけど。


B 少し軽い感じ。
 フレーズに歌謡曲、
 ポップスっぽい印象が
 ありましたね。


 でもあれこそが
  今回うたうたいさんを
  評価した点で!
  ああいう親しみやすいフレーズに
  気持ちを入れて、
  この曲にふさわしく
  叙情的に歌わせていた
  高嶋先生のワザね。


C 飛びっきり明るい声の
 団体では無いので
 陰りのあるこういう作品が
 団に合ってたんじゃないかな。


A いままでうたうたいさんって
 「日本一の合唱団を目指す!」とか
 気合い十分だったじゃないですか。
 それはそれで良いんだけど。
 ……ちょっと気合いが空回り気味、
 みたいな印象があって。


C そうだね、今回は
 「気合い入れて歌いますッ!」
 そんな感じでは無かった。
 「曲の世界観をしっかり創ろう」
 みたいな。


 それだ!
  今回、選曲した作品自体が
  「やったるでー!」
  じゃない曲でしょ。
  いろんなことが噛み合って
  今回の良演奏に
  なったのかもしれませんね。


B 自分はやっぱり
 「高嶋先生、更なる進化説」を
 推したいなぁ(笑)。




ツイッター、メールの感想です。



『うたをうたうのは…』がダントツで素晴らしく課題曲でホロリしました


うたうたいさんは、「川は〜」以降で徐々に音楽が再始動する表現が心に残りました。


日本語がただひたすらに美しい。


言葉の捌き方に技があったうたうたい


どの曲も詩情の表現が味わい深く、高嶋先生らしさが前面に出た演奏。
温和なサウンドの歌声でことばの温もりに包まれた。


1音目から心を掴まれてしまいました。
自由曲は変わらず来る春に失った己の春を追想する内容ですが、今回の歌い口は早春に乱れた足跡で歩く人をまるで抱擁するかのような慈愛に満ちていたと思います。
冬枯れの梢の下を歩く人に寄り添うような素敵な音楽でした。


 

 

 


続いて4位!


淀川混声合唱団


https://twitter.com/yodokon
(66名)

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A 課題曲G3、
 「うたをうたうのはわすれても」
 大きな作りのアンサンブルでしたね!


C ピッチャーの
 (ピッチパイプを鳴らす人)
 北川昇先生、ピカイチだった!


 音取りは重要ですよね(笑)。


C 今回は4年ぶりの全国大会と
 いう事もあって
 最初から気合いが入ってました!


 気合いが入っても
  声は明るく、広がりがあって。
  自由曲:ウィテカー
  「Cloudburst(雷雨)」は?


A ドーン!と盛り上がって。
 いままでの淀混さんの演奏で
 最高にキテました!


C やっぱり全国大会で
 歌える喜びが
 あったんじゃないのかな。
 「全国、待ってたぜ!」


B 「いてこましたるで!岡山!!」


 セリフをねつ造しないように(笑)。
  合唱表現という面で
  いろいろな要素を
  キチンとクリアしていたのが
  伊東さん、淀混さんらしいなぁと。


A 長い時間を掛けて
 徐々にテンションを
 上げていく表現は
 見事だと思いましたよ。


C こう言っちゃなんだけど
 淀混さんって今までちょっと
 予定調和の印象があって。


B 伊東さんが作る世界を
 超えない、みたいな。


C でも今回は指揮者を
 ガンガン超えてた!


A 淀混のみなさんのエネルギーが
 徐々に高まっていって、
 クライマックスでは
 ホールいっぱいに
 嵐が吹き荒れたようでした。


 自分も住んでいる岡山で
  サンダーシートなどを使った
  大自然のスペクタルを見せて、
  聴かせてくれたのは
  嬉しかったなあ。
  岡山民を代表して
  お礼を申し上げます(笑)。


B サンダーシート、
 演奏後にステージ上で
 分解してましたね(笑)。


C ややもすれば
 荒っぽい演奏になりがちだけど
 まとまりもあったし。
 クライマックスのハーモニーって
 雷光だと思うんだけど、
 鮮烈だったし眩しかった。
 あれだけ人数がいると
 雨の音も豪雨って感じで
 効果的だったよね。


A 最初から喜びがあふれ、
 それが曲の魅力に
 繋がった演奏でした。

 



メール、ツイッターの感想です。

 

パワー全開モードだったよどこん


よどこんさんは人数で殴る感じが好き(言い方)
音量とてつもなく大きいのかPCの音量下げても音割れてる。
会場で聞いたら圧凄そう(褒め言葉)
dim.も上手いし音量の魔術師かな?
PCの音量操作何度もしてた(音割れの軽減のため)


豊かな音が会場中に響き渡るだけでなく音楽性が非常に高い。
G3は今日イチ、自由曲も大迫力で選曲と音楽作りが見事にはまっていた。


正直団員の緊張はモロに出ていたが、それを含めて今日の演奏は人間っぽい温かさがあった 


迫力があってすてき。本当に雷鳴ったわー!


圧巻の演奏でした。


淀混さんの自由曲、ウィテカー絶品でした。
ウィテカーの他の作品、スリープや、ラスベガスを食いつくすゴジラもぜひ聞いてみたいです。


一番好きだったのは淀混。
天と地を創り上げてこちらを圧倒した。
人ならざるものの音楽。至高。


のびやかかつまとまったソプラノも無理のない柔らかいテノールも美しひ~。
一人よがりではなく各個人の自信、依存しあいではなく背中越しで頼りあう感じ。
個と団体を両方とも良い方向にもっていくとこうなるんやなぁ…好き。
バス・バリ・テナーの音高の高低もあるけど、声の色の濃さがワインレッド→赤→明るい赤みたいにきれいにグラデーションしてるのシンプルに美しいなぁ。
基礎技術なんだけど、結構センスないとその概念ないこと多いよね。
ブラーボ!  

 

   


(混声合唱部門第3位の感想に続きます)

 

観客賞座談会・同声合唱の部 その3

 

 

 

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瀬戸大橋 ©岡山県観光連盟



2021年度:同声合唱部門1位!

 


メンズ・ウィード

https://twitter.com/MensWeed
(男声31名)

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一同 拍手!


 とても良かったです!
  ウィードさんが、と言うより
  今まで聴いてきた
  淀工グリー含めた演奏の中で
  いちばん良いと思ったな!


B メッチャ気合い入ってましたね!


A 入ってたねー!ムチャクチャ!!
 高嶋先生、後ろから見ると
 指揮が凄く大きくて。
 身体も大きく見えた!


B オーラが大きく見せていた!
 今日のうたうたいさんも良かったし、
 不遜な言い方ですけど
 高嶋先生、このお年で
 更なる進化を……?


文 課題曲M3のコンポジション、
 クラシックな、
 いわゆるグリー調で
 旋律をどっしり歌ってくれて。
 気合いに満ち満ち
 インパクトガーン!って
 カマす感じの。
 「これだよ男声合唱は!」


B WAKAGEさんのときと
 違うこと言ってません?(笑)


 …うっ。
  ニューウェーブ創作ラーメンと
  丁寧に作った中華そばは
  どっちも美味しいって話(笑)。


A ちょっとだけ
 「豊かな音程」でしたけど……。


C だけど民謡素材の曲だから
 それも含めて許せたな!


 そうそう、味ですよ味!(笑)


A この曲、パートの振り分けが
 難しいんですけど
 それがキチンと出来ていたんで、
 指揮者の腕かな~と。


C あと淀工って昔から
 和物のイメージがあるんで
 聴いていくうちに
 往年の淀工の雰囲気を思い出して
 「キタキタキターッ!!」


AB文(笑)


 「これだよ、これ!!」
  ってね(笑)。
  自由曲1曲目:信長貴富
  「ひとりぼっち」。
  やはり語り口が上手いですよね。


A それにしても
 コンクール向きじゃない曲を
 よくやったなぁ~!


 「みんな知ってる歌をうたう
   だけど俺には俺しかいない
   俺はすてきなひとりぼっち

 こういう詩を
 コンクールという場で歌う。
 それが非常に染みてきて。


C 本当にコンクールを忘れさせる……。


B やっぱりコロナの状況で歌う、
 歌い手さんの深い共感と
 聴く側の心が通じ合った感が。


 自分が男だからかも知れないけど
  孤独を歌っていても
  どこかに軽さを感じるんですよね。
  それが男声合唱ならではの
  哀感を醸し出していて
  とても良かった。


B そこで2曲目の「ワクワク」ですよ!


A この曲も
 コンクールらしくない選曲だけど
 本当に自分たちが楽しんで
 歌っていたのが好印象でした。


B 詩がね、今まさにこういう詩を
 聴きたかった!


C うんうん、今の状況で
 心に染み渡ってくる。


 しかもただ歌うんじゃなく、
  細部を非常に練り上げていて。
  繰り返しも語感も
  こだわってやってる!
  それが伝わってきました。


C ひかえめな「キッス」が
 かわいかった!(笑)


B 無声音なんだよね!(笑)


C 「ブチュー」じゃなく、
 「 チュッ 」みたいな。
 それがメチャクチャ好印象(笑)。


A 高嶋先生は昔から
 「恥ずかしがるな!
  恥ずかしい歌詞の時も
  おまえたちは
  恥ずかしがっちゃいけない!」
 そんな鉄則がありまして(笑)。


 日常のサイクルを
  歌っているんですけど、
  大げさに言えば
  「生きることの肯定」ですよね。


B 生きてりゃワクワクすること、
 イイことあるよ、ってね。
 それを自分たちの実感として、
 歌として高め、
 聴く者の心へ届けてくれた。
 本当にブラボー!ですよ。



メール、ツイッターの感想です。


M3の響かせ方、終盤の掛け声が抜群に上手い。
自由曲はシンプルな作品で心に真っ直ぐに届く。
さすが高嶋先生…。


一瞬にして画面越しにも空気感が伝わる課題曲の表現とワクワク感


流石の高嶋さんという感じ。
選曲もメンズ・ウィードらしいというか。


まさに聴いててワクワクしました。


自由曲に合った男声合唱の作り方。
「ワクワク」買いました。


ひとりぼっちからのワクワクで全て持っていかれました。
今歌うべき詩に、思わず涙。


ワクワク、おどけてて面白いんだけど、優しくてなぜか泣けてくる…
これがウィードの魅力の本質なのかもしれない…


演奏会に来たのか?と思うほどウィードの独壇場でした
ワクワクいい曲ですね…


おじさん(失礼。若い子もいるはず)たちのワクワク、心に刺さった。
自由曲2曲とも、聴こえない言葉が何も無く、コンクールなのに完全に素晴らしい演奏会…


涙で前が見えなくなった。
聴けてよかった。
生きててよかった。


メンズウィード最高だった。
課題曲はもちろんのこと、自由曲の豊かさが半端ない。


自由曲は、ズルい(笑)
この曲を高嶋先生の曲作りで演奏されたら間違いないのは聴く前からわかっていたけれど、それでも一音目から感情を揺さぶられた。
詩の言葉一つ一つが聴き手の心を掴む。
この曲を演奏してくださってありがとうございます、というひたすら感謝の気持ち。


高嶋先生×ワクワクとかいう俺にぶっささりすぎてて聴きながら嗚咽してしまった
予想を越えてくる語りの上手さ 泣きすぎてマスク濡れた
ホントに泣きすぎて一旦外出るか迷った 期待を軽々越えてきた もはやずるい やっぱり俺もあんな演奏したい

 






改めて、同声合唱部門の結果です。





第5位 女声合唱団フィオーリ

第4位 合唱団WAKAGE NO ITARI

第3位 monosso

第2位 La Pura Fuente




そして1は…


メンズ・ウィード


でした!



同声合唱部門1位ということで、メンズ・ウィード団員さんからメッセージをいただいています。


* * * * * * * * * *



まずはじめに、観客賞を企画していただいた文吾さまありがとうございます。
1位に選んでいただき指揮者はじめ、メンバー全員とても喜んでおります。
高嶋先生も嬉しかったようで「うちは庶民派やから嬉しいわ」と訳のわからんことを言ってました(笑)

一見、演奏会のクロージングやアンコールのような今回の自由曲、今年の1月の演奏会で悔しい思いをした後、長い期間歌うことができなかった僕らの今年度最初のステージになったのが、関西合唱コンクールでした。
とにかく楽しく歌える曲をと思い「ワクワク」。
そしてうちは加藤崇子先生、藤澤篤子先生という僕らにはもったいない素敵なピアニストの先生方に一緒に音楽をしていただいていますので、ピアノ伴奏を楽しんでいただこうと「ひとりぼっち」(本当は僕らがいちばん楽しんでますが…)をそれぞれ選びました。
不器用なメンバーが多いのでシンプルな曲そして、ピアノに助けてもらえる曲しか出来なかった…というのが選曲の1番の理由です(笑)

淀工グリーの高校生と一緒に活動している僕らは、10代の高校生から60代の顧問の先生等まで各世代で構成されています。響き、音程、リズム感、歌い方…合うはずもないものを直前まで合わせようと練習しました。
世代も何もかもバラバラでしたが、ただ一つ「みんなで楽しく歌う」これだけは一つになっていたと思います。

ホールの響きにも助けられ、あっという間に僕らの楽しい演奏会は終わりました。

コンクールが終わった夜、帰阪した高校生から、「楽しかった」「ありがとうございました」といった感想や感謝のことばが連絡網を埋めていきました。それを見て若い彼らの心に何かが実ったように思えて嬉しくて高嶋先生と涙しました。

僕らは現役高校生がいるから活動しています。
彼らが一緒に歌ってくれているからあの素晴らしい舞台で楽しく歌うことが出来たのだと深く感謝しています。
そんな僕らの歌を聞いていただいたすべての方に、そして関西大会、全国大会を開催していただいた連盟の皆様に心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。


* * * * * * * * * *


団員さん、こちらこそありがとうございました。
特に現役生さんの言葉と、それに続く団員さん、高嶋先生の優しいお言葉に感じ入りました。
歌う意味、合唱を続ける意味は、合唱団と人それぞれ理由はあるのでしょうが、その理由の中でも、非常に強く訴えかけるものだと感じました。

座談会の発言でもありましたが「ワクワク」は生きることを肯定する曲と思っています。
メンズ・ウィードさんが歌うことで、どうかこれからも聴く者を「ワクワク」、そして淀工グリーの現役生さんたちをも「ワクワク」させ続けることを心から願っております。

2021年度:同声合唱部門第1位、おめでとうございます!



(混声合唱部門第5位の座談会へ続きます)


観客賞座談会・同声合唱の部 その2

 

 

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虫明迫門の曙 ©岡山県観光連盟



続いて3位!


monosso

https://twitter.com/monosso_kagawa
(女声33名)

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文 課題曲F1、
  O sacrum convivium
  始まりから
  「こういう曲なんだ!」


B 最初から曲のイメージが
 豊かに伝わってくる。
 指揮の山本さんの
 得意なところですよね。


C 3声の絡み合いも
 クリアに聞こえてきました。


 そうそう、
  アルトもしっかり
  低音を鳴らしてね。


C コンクールで聴いて
 笑顔になることって
 少ないんだけど
 2016年のmonossoの課題曲F1。


 あぁ、あの一列になって歌った!


C あのナイチンゲールの名演奏に
 通じるものがあって嬉しくなった。


A 大いに喜んでいる聖餐という(笑)。
 あと、流れがとても良かったです。
 流れてるな~って。


B 確かに。
 こういう曲って
 止まりがちな演奏が多い中
 前に進んでましたよね。


A 宗教曲として
 音楽の持っている広がりと、
 神様に届けたいという
 心の広がり、
 両面を備えた演奏でした。


文 自由曲:瑞慶覧尚子
  「約束」は?


C 言葉のニュアンスを
 伝える面でピカイチ!
 ソプラノの
 「ていねいに生きて行くんだ
 そこに泣きそうになったし、
 「刹那」という言葉に
 ドキッとした。


B 詩人の淵上毛錢を
 知っている人なら
 この詩、言葉の持つ切迫感が
 わかるだろうけど。
 でも、知らなくてもきっと
 「ただ事じゃ無いな……」という
 雰囲気が伝わってくると思う。


 なんか、
 「合唱」の意味がある演奏、
 って気がしたな。
 たまに「なんでハモってんの?」
 そんな演奏を他団体で
 聴くことがあるんだけど。


B 和声全否定か(笑)。


 いや、monossoさんの演奏はね、
  ユニゾンからハーモニーへ行くとき、
  心がふくらんだ結果の
  和声と感じられて。
  ちゃんと感情の動きと
  音楽が連動しているんだよな。
  その和声も陰りがあったり、
  鈍く輝いていたり……。


B 文吾さん、
 そういうこと言うの
 好きですよね(笑)。
 こないだは
 「言葉聞かせるだけだったら
  朗読でいいんじゃない?」とか。


 「なんで1パートに
  数人以上揃えるの?」とかね(笑)。
  monossoさんは和声や
  多人数で歌うことも含めて
  合唱への根源的な疑問に
  返らせてくれるときがある。  


A 高校生が演奏する機会が
 多い曲なんですけど
 高校生の演奏とは
 違った面がいろいろと
 見えましたね。


B うん、高校生では難しいような
 言葉の表現やニュアンス、
 気持ちの表し方をやっていた。


A monossoさんの演奏で
 この曲のさらなる可能性が
 示された気がします。





メール、ツイッターの感想です。



monosso、まずこの音が好き。
音としても歌としても深みがあって奥行を感じさせる。


課題曲は透き通った三声の絡み合いが美しく、特にアルトの柔らかで深みある支えが心地好い。
自由曲は詩人の思いを繊細な歌声で切々と表現、輝かしくもそっと寄り添うピアノの音色も相俟って心に沁みる演奏でした。


とても品がよくて好き


F1にも自由曲にも歌い手の祈りを感じる演奏。
自由曲の歌詞を噛みしめさせられる。
ハーモニーがすっと心に入り込む。


そりゃあもちろん^_^(投票)


課題曲・自由曲ともに曲の良さを最大限引き出した演奏でした
自由曲の選曲( இωஇ )ウワーン


モノッソさんの表現する世界が、とても好きです。


日本語の言葉捌きがとても好きです。
囁くようなpと包容力のあるfがどちらも心地よく聞いていました。
山本先生の息遣いが随所で聞こえてきたのは、配信ならではの醍醐味でしょうか?笑


それまでも素晴らしかったけどピアノが入ってから更に更に素晴らしかった。


自由曲『約束』は、歌声とピアノと同化した音楽に呼吸を忘れました


monossoもめちゃ良かった…
充実感のあるF1はずっと聴いていたくなったし、約束は言葉一つ一つに思いがこもってて淵上毛錢の世界に引き込まれた


個人的に好きだったのは圧倒的にmonosso。
言葉が「聞こえる」のではなく「伝わってくる」演奏で心を打たれました。





 



続いて2位!


La Pura Fuente
https://twitter.com/la_pura_fuente
(女声20名)

f:id:bungo618:20211109183242j:plain



A ステージコート、
 むっちゃかわいかった!


C そう、スカートがカラフルで!


A 意外とああいう衣装は
 見ないですよね。
 課題曲F3 夜来香、
 メリハリがとてもありました。
 マスクしてるのに日本語も
 凄く明瞭に聞こえて。


 本当に!
  発声が非常に素晴らしいですね。
  マスク越しでここまで鳴るのか!
  みたいな。
  あんなに言葉がハッキリして、
  マスクしてるとは・・・。
  みなさん本業は腹話術師?


B 腹話術師多すぎ(笑)。


C テンポもあまり変えず
 あっさり目だったんですけど
 ちゃんと内容が伝わってきました。


A しかもパートに抜けが無く
 音楽に説得力もあり。


C こんなこと言うと誤解されるかも。
 ……若い声なんだけど、
 なにかセクシーさみたいなのも
 感じてしまって。


 (笑)。
  一昨年の課題曲「白鷺」にも
  そういう色気、艶みたいなのが
  ありましたね。


B この時代、男がそれ言うのは
 ちょっと抵抗があるけど(苦笑)
 作品に魅力を加えてました。
 ラプーラさんの特長なのかも。


文 自由曲1曲目、デュブラ
  「Laudate…(讃えよ…)」。
  良いなぁと思ったのは
  わりあい単純な作品なんだけど
  流麗だし、フレーズを長く取り、
  さらに自然な明るさと優しさを
  感じさせるところ。


B 他とは違う団体ですよね。
 こういうシンプルな曲にこそ
 実力があらわれる。


A 数年前から演出を付けたり、
 ボンゴと共演だったり
 幅を広げようとする意志は
 あったと思ったけど。


 加えて東京国際合唱コンクールで
  ロマン派の曲をとても上質に
  演奏されるようになって。


A 旋律が上手く歌え、
 さらに音楽的な深さも。
 真の実力をたくわえている団体。


 そうそう。
  リズムの難しさや
  音響効果だけの団体じゃない。


A この曲の楽譜は
 最初にテンポ記号がある以外は
 何も指示が無いんですけど、
 演奏に自然な緩急がありました。
 作品をよく理解して、
 生き生きとした表現を作り上げていた。


  2曲目のプラウリニュシュ
   「VAKARDZIESMAS(夕べの歌)」
   インパクトありましたね~。



C 動きが「カルメン」!
 そんな感じがした(笑)。
 また新しい一面を見せるような。


A 身振り手振りも日本人じゃなく
 外国人みたい。


B さらにマスクで顔が隠れ
 カラフルなスカートでしょう?
 「いつの間にラトヴィア人に
  変わったんだ??」(笑)


 腹話術師にラトヴィア人と
  ラプーラさん忙しいな(笑)。


B 演出が浮かず、
 歌をさらに引き立てる理想の形。
 本当に良かったですよ!


A 自由曲になって
 さらに声が
 伸びやかになりましたよね。


C 先生について行くだけの団体から
 完全に脱皮して、
 ソレイユさんみたいな
 指揮者のやりたいことを咀嚼し
 自分たちの表現が
 出来てきている印象が。
 この2曲目のような作品は
 自発性が無いと歌えないと思うので。




メール、ツイッターの感想です。



夜来香の歌い出しがとにかく素晴らしくてそれからずっと惹き込まれた。


F3は高校部門も含めて日本語が一番自然に聴こえた。
音も張りがあってかつ聞きやすい。
自由曲2曲目の振り付けがとてもかっこいい。
これが大人のお姉さんの演奏!


こんな幼稚で安直な言葉は使いたくないんだけど… フェンテ神か??
何から何までハイレベルすぎた


声の力強さとハリがパワーアップしてた印象。
自由曲は民族的な音楽の世界観が、言葉の壁を越えて伝わってきた。


とにかく完成度が桁違い。
魅せる合唱がお見事でした。


豊かな響きだったと思います。
課題曲は、若々しい音楽だったと思います。
自由曲のうち、デュブラ作品は、歌ってみたい、と思わせてくれた演奏。
そして2曲目は、皆さんが好きなんだろうなと思いながら聴きました。


浄化されました。
もう声が!天使かと!
3曲通して安定していて素晴らしかったです


Fuenteの自由な(イカツイ?)振付け


F3のみずみずしさが最高。
ダイナミクスと言葉の統一感が素晴らしかったです。
Fuenteさんのなにが凄いって、発声と踊りと言葉がちゃんと結びついてたからバルト音楽に最適な音楽作りをしてた事なのよね。
高校の時から求めてた表現の最適解を目の当たりにした気分。




(第1位の感想に続きます)  

 

 

観客賞座談会・同声合唱の部 その1

 

 

 

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醍醐桜 ©岡山県観光連盟

 

 


私、文吾(以下、「文」)が司会になり4名で行った観客賞の座談会。
今回から2日目の同声合唱の部をお届けします。



まず5から。


女声合唱団フィオーリ

https://twitter.com/chor_fiori
(女声21名)

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C 課題曲F3 夜来香、
 平林知子先生の前奏に
 まず引き込まれた!


 確かに!


B ピアノが雄弁だったのもあるけど
 情感が豊かなんだよな。


C やっぱり「大人の女性」。
 この曲の世界観には
 ぴったりだったね。


A ぴったりと言えば
 石橋先生の指揮で長年
 やられているだけあって、
 指揮と合唱が非常に
 噛み合っている印象でした。


 通じ合っている感が。
  さらに語感を活かし、
  ことばを大切にした演奏。


A 日本語が上手かったね。


 そうそう。
  続いて自由曲:西村朗
  「I. 永訣の朝」。


A 平林先生のピアノが
 キレッキレでした!


BC文 そうだそうだ!


A ピアノだけが
 突出しているわけではなく、
 絶妙なところを突いて、
 歌い手を引っ張っていた!


C うん、平林先生のピアノに
 良い影響を受けて、
 合唱もますます熱くなって。


B 協奏曲みたいな感じ。


A やっぱりピアニストが作る
 世界観は凄いね。


 そろそろピアノ以外の…


A じゃあ、
 にらもやしとまと先生は…(笑)


 話題が変わってない(笑)。


A 昔からフィオーリさんは
 言葉を大事にしていた表現。
 今回は加えて、
 速い言葉の連なりに鋭さも。


 「びちょびちょ」など
  擬音にもその音楽にふさわしい
  感情がこもっていて。


A この曲に合った言葉の出し方を
 非常に考えられていたね。


C あと、喜怒哀楽の「哀」が
 強烈に伝わってきたな。


B あ~、その「かなしみ」。
 「哀」から「悲」まで
 さまざまな表情、
 グラデーションもあって。


C 一昨年のMu Projectさんは
 男声だからということもあるけど
 悲しみよりも
 激情的な熱さが先に来て。
 フィオーリさんは熱さもあり、
 同時に女性的な哀しみも
 伝える演奏でした。


B 男声のイメージが
 強い曲だったんだけど
 フィオーリさんの演奏で
 新たな一面が聞こえて。
 賢治であり、
 同時に妹のとし子であるような。


 多面的な印象が。
  だから「とし子」という
  呼びかけなども
  印象深かったですね。


A またピアニストの話に
 戻ってしまうけど(笑)
 フィオーリさんが平林先生と
 出会ったことによって
 表現の幅が広がったよね。


B うん、フィオーリさん、
 また殻を破った印象がありました。






メール、ツイッターの感想です。


こういう団体がこういう、しっとりとしたオトナの夜来香を演奏してくれると、合唱とは生涯に渡って付き合えるんだよと示してくれているようで、光が差す。
なにより、このピアニスト女史が登場するだけで、何かやってくれそうでワクワクするんです。


フィオーリは個人的に一番良かったし一番好きだったんだよね。
まず課題曲が本当に素晴らしくて今大会何度も聴いた夜来香の中でもベストオブ夜来香。


そりゃあもちろん^_^(投票)


F3は大人の女声合唱として理想的なトーンに仕上がっている。
平林先生の力強いピアノに歌い手がしっかり応えて、強烈な印象を残した。
前回不明瞭気味だった歌詞もよく聞き取れる。


ハーモニーとピアノがマッチして迫力満点でした。


ピアノと歌い手それぞれの旋律線の交錯が螺旋状に蠢く一個の群生生物のようで、画面越しに畏怖の念をも抱きました。
「わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ」という言葉を偽りなく信じられる真実味のある演奏、とても好きです。


フィオーリの実感のこもった永訣の朝


フィオーリさんの永訣の朝を聴いて、 こんなに響くシンフォニーホールで、ピアノという打楽器と人の声を、こんなにも結びつけて導いていく、にらもやし先生が本当に本当に素晴らしすぎてなんかもう筆舌に尽くし難い…。
魔法の域ですよ。重ねて言うけど永訣の朝。









続いて4です。


合唱団WAKAGE NO ITARI

https://twitter.com/WAKAGE_choir
(男声34名)

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 凄いね、
  初出場で金賞&文部科学大臣賞!


A “いま”風の男声合唱で
 新鮮だったな。
 頭が良さそうな感じ!


B 昨日の大学ユースの部座談会でも
 話しましたけど、
 コール・フリューゲルさんの
 指揮者:真下洋介先生でしたね。


A 座談会では古い……いや、
 「歴史ある」男声と(笑)
 新しい男声の比較になって。


 WAKAGEさんは響きが軽やかで
  流れを重視するような。
  課題曲のM3 コンポジション
  音楽を止めない。


B いちいち旋律を
 もったいぶらない(笑)。


C もったいぶったって
 良いんだけど(笑)。
 よどみ、タメが少ないんだよね。


 今までのこの曲のイメージだと
  あっさり終わって
  「あれっ?」と思うかも。
  でもそれも魅力。


A 東京の団体っぽさがあった。
 スタイリッシュ!


 東京、と言っても
  ワセグリさんとかとは
  違うんですよね。
  やっぱりフリューゲル系?


C Aさんの言ってた
 「頭の良さ」に繋がるのかな。


 それだとワセグリさんが
  頭悪いみたい(笑)。


A ワセグリさんは
 頭良い人たちがバカやってる、
 というのがポリシーだから(笑)。


C WAKAGEさん、
 やっぱり印象がスッキリ!
 民謡系ってどうしても
 グチャっとなりがちなんだけど
 そこがスッキリしてました。


 テンポ設定もそうだけど、
  ダイナミクスの増減も
  非常に丁寧で、
  それがまた流れの良さに
  一役かっていたな。


A ベース系も倍音が良く鳴っていて。


B そうそう!軽い響きでね!
 あれはとても良かった。


A ベースより上のパートも
 音に乗りやすいので
 実に良いハーモニーを
 作っていました。
 「ハモる」とはこういうことか!


B 「和声が見える」ハーモニー!


文 自由曲:三善晃
  「路標のうた」は?


A 2群合唱を巧みに
 コントロールしていて。
 真下先生上手いなー!って。


B 2群の対比も良かったし。


A そうなんですよ。
 対比、そしてタイミングの取り方。
 和声を活かすところなど。
 そして2群がひとつになる
 新しい友よ」!


 うんうん。
  あそこ、ちゃんとキメてくれると
  嬉しいんですよね。


B 王道的な三善だったなぁ。


 王道的と言うか、
  どちらかと言えば
  課題曲と同じく現代的?
  「歌から何か」に入る前とか。


C あのリズミカルなところ!
 たしかにノッている人、
 多かったね(笑)。


 直立不動じゃない(笑)。
  でも、この曲を若い人たちが
  いま歌うならこうじゃないと!


A そもそもこの曲、
 法政アリオンと関西大学の
 合同合唱が初演で、
 大人数をイメージしていると思うし。
 そういう曲を
 34人で演奏するところも含めて
 「若気の至り」(笑)。


 むかし、
  東京六連のアンコールで
  300人くらいの
  「路標のうた」があったよ(笑)。


A それは多過ぎ(苦笑)。
 34人で2群合唱やるのは
 ちょっと厳しい部分もあったけど
 よくぞ演奏してくれた!
 生で演奏を聴かせてくれて
 ありがとう!


 少人数ならではの
  細やかな箇所にこだわった
  良さもありましたね。
  離れた「誰」が歌によって
  「友」となり、呼び交わす夢……
  そんなメッセージが
  テキストだけじゃなく
  演奏の形で表わしてくれたのが
  とても嬉しかったです。





ツイッター、メールの感想です。



WAKAGEさんの間宮、声部バランスが好みだったのとめっちゃ楽しそうだった


あらゆる要素がバランス良く纏まった演奏。
ハーモニーがびしっとはまり、要所要所でおいしい音が聴ける。
課題曲は低音をすっと支える安定のベース、味のある旋律を唄うテナーの組み合わせにぐっときた。
路標のうたはクレバーな音のなかにハートの熱さも感じる。


いたっていてよかった(ほめてる)


M3はフリューゲルと全然違うように聞こえ、さらに大人になったような印象。
歌い手の自主性が出てるし、自由曲の2群の掛け合いが楽しめた。
とにかく真下先生の指揮がアツい。


WAKAGEのスリリングでありながら肝心なところでしっかり決めるステージ


歌声がすごい綺麗で安定してる…
課題曲の最初の掛け声から惹きつけられた…
コンクール引退したおえコラを継ぐ存在になる予感がする… 


路標のうた…好きなんだな〜と画面からも伝わる愛しさ


WAKAGE期待を裏切らない素晴らしい演奏だった


アツい演奏でありながら余裕も見える演奏で、三善晃・木島始の「さりげなさ」が見えました。
「くつろいで悪口も言い合えないのか」の語り掛け方が特に印象に残りました。


WAKAGEさんの路標、素晴らしかったです また聴きたいです




(同声合唱部門、第3位の感想に続きます)

 

 

観客賞座談会・室内合唱の部 その3

 

 

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植月の角土俵 ©岡山県観光連盟

 

 


 アンサンブルVineさんに続きもう1団体。
  2021年度室内合唱部門:1位!




女声合唱団ソレイユ
https://www.facebook.com/soleilsaga/

(女声24名)

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一同 拍手!


文 課題曲F3 夜来香からもう……


B 参りました!


A もうね、フレーズも語感も
 キッチリ、ハイレベルで。


C 「樋口先生の言うとおり!」
 じゃなく、先生のやりたいことを
 みんな把握してそれぞれが納得し
 歌っているという。


 そうそう、先生があれこれ
  指示を出すんじゃなく、
  方向を示すだけなんだよね。


B だから自発性も感じられて。


 安定感といい、ホント横綱!


B 声が室内部門の中でも
 凄く大人の声だと感じました。


 単純に音量と響きが
  見た目の人数の
  倍くらいの印象なんですよ。


C しかも響きに埋もれることなく
 28小節の掛け合いなんか
 全部クリアに聞こえて。


 この演奏のまま
  「夜来香」決定版!と出されても
  不思議じゃ無いかな。


B 解釈は他の団体と
 ちょっと違った箇所も
 あったんですけどね。
 小細工せず、
 怒濤の寄り切りで聴かせてくれるから
 説得力がとてもありました。


 違う解釈でも「アリだな!」と。
  自由曲1曲目Gustav Ernesaks
  「Sinu aknal tuvid (窓辺の鳩)」。
  アルトの旋律がとても上質な
  「歌」になっていて。


A そうそう。
 たいてい女声合唱団って
 ソプラノに歌える人が多いんだけど
 ソレイユさんは全パート旋律を
 歌える人がいますね。


C ……ひたすら聴き惚れた(笑)。


B バーン!とフォルテッシモも
 押し出して来るんですけど、
 すっごいピアニッシモが
 いちばん美しく、心に響いて。


A ブレない、安定している。
 ピアニッシモの持続って
 声楽的に難しいから
 たいてい曖昧になっちゃうんだけど、
 ソレイユさんのピアニッシモは
 メゾピアノみたいに
 「歌える範囲」だから。


 なるほど。
  最後の叙情的な箇所も
  深く染みてくるようでした。
  自由曲2曲目Florent SCHMITT
  「Ⅴ.Gisvres-Conti
  (ジーブル埠頭)」は?


B フランス語の語感、
 リズムに上手く乗ってましたね。


C フランス語をしゃべれない人たちが
 この曲をここまで歌えるんだ~って。


A わかるな。
 ニュアンスなど
 「それっぽい」んだよね。


 タモリの4ヶ国語麻雀みたいな。


B その比喩は適切なのか(笑)。


C フランス人に聴かせたいくらい。
 自分たちのものにして歌っている。


 シュミットの洒落た感じもあってね。


C それを支えるピアノの白鳥佳先生。
 ガンガン弾いてるけど、
 歌も負けていなかった!


B この曲がいちばん横綱感があった!


A 突っ張り一閃!ドーン!!ってね。


C いやぁ、本当に横綱相撲。
 殿堂入りしても良いんじゃない?


 …しかし、麗しい女性の集まりに
  「横綱、横綱!」と連呼するのは
  はたしていかがなものか(笑)。


B 女性の偉い方というと……


C じゃあ、皇后さまとか?


A うん、昭和天皇の
 香淳皇后さまみたいな
 貫禄がありますよね。


 角界から皇族へ……。
  これからは「ソレイユさま」と
  敬称を改めなければ(笑)。




ツイッター、メールの感想です。



ソレイユさんは課題曲・自由曲ともに素晴らしい演奏でした。


貫禄の演奏 大人の声で大人の音楽作りに思わず唸った


語感、フレーズ美しい
表現力素晴らしい


私の性格上皆が推す団は投票しないのですが(笑)、それでもあれだけ自由曲を自然に自国語の様に歌われると入れてしまいますね!
ジオン軍の様に「圧倒的じゃないか。」でした!


安定の絶対王者。
声がよく響くことは大前提で、艶やかでそれでいて軽やかなので、外国語で歌詞がよく分からない自由曲も楽しさが伝わってくる。


先日の高校を含め、やはりダントツのF3。
そして、自由曲も響き、発語、音楽の流れ、すべてに申し分なく、「横綱」の風格でした。


♪夜来香 最初の第一声から深い響きに夢中になりました。
凄かったです!
また、伸びてくる歌声に体が芯から熱くなります。
合唱が持つ力を実感した時間でした。


課題曲は油絵のように濃色の表現が印象的。
自由曲2曲目、シュミットのピアノつきの曲は初めて聴いたのでとても新鮮。
フランス音楽らしいお洒落な音がとても魅力的だった。


ソレイユさんの演奏は、しなやかな第一声を聞いた瞬間に何とも心地よくリラックスした気持ちに。
気高さと引き出しの多いニュアンスにほっこり聞き入ってしまいました。
素晴らしかったです…!




改めて結果です。



【観客賞・室内合唱部門】


第4位 倉敷少年少女合唱団

第3位 マトリカリアコール



そして同票1は…



アンサンブルVine

女声合唱団ソレイユ



でした!



観客賞・室内合唱の部第1位ということで、女声合唱団ソレイユ団員さんからメッセージをいただいております。


********************


この度は、観客賞1位という素晴らしい賞を頂くことができ、団員一同とても嬉しく思っています。ありがとうございます!
今年は特にコロナ禍で、今まで当たり前にできていたことができなくなって、暗闇の中を模索しながら出場した年になりました。
合唱をしていいのだろうか、集まって歌っていいのだろうか、県外に出てもいいのだろうか。自問自答の繰り返しでした。
それでもやっぱり私達は合唱が大好きです。しばらく会えなかった時期を越えて、大好きな仲間と歌い合えた時、感動もひとしおでした。
今回、練習日数は限られましたが、それでもいい演奏をしてお客様に楽曲の良さ、おもしろさを伝えたいと、集中してがんばりました。それが皆様の心に届いたなら本当に幸いです。
最後になりましたがこの企画を実行してくださった文吾さん、そして会場や配信で演奏を聴いてくださった皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました!

********************


団員さん、こちらこそありがとうございました。
あんなに危なげなく、安定感ある演奏を聴かせてくれたソレイユさんにも、やはりコロナ禍で色々あったんだなぁ、としみじみ感じてしまいました。
それでも迷いながら、こうして岡山のステージに立たれた原動力はやはり「私達は合唱が大好きです」という、シンプルだけど、力強い言葉。
今後も、ソレイユさん、いや「ソレイユさま」の素晴らしい演奏に期待しております!

そうそう、こちらの限定CD、まだ在庫がすこぅし残っているようです。

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無くなる前に是非ご購入を!




(同声合唱部門第5位の座談会へ続きます)

 

観客賞座談会・室内合唱の部 その2

 

 

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笠岡諸島 ©岡山県観光連盟

 



 室内部門の第1位は同票2団体なので、出演順に。


ABC はいはい。


 それでは2021年度室内合唱部門:1位!


アンサンブルVine
http://yumemirusakana.sakura.ne.jp/chorus/play-list/vine.html
(※上の団名リンクはVine指揮者:伊東恵司さんのHP
「~目をひらく 耳をすます つぶやく~」内のものです)

(混声24名)

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一同 拍手!


文 課題曲G1、
  今までのVineさんの課題曲で
  いちばん納得がいったというか。


C うん、シリアスでしたね。


B 真正面からと言うか
 まともと言うか……。


A 今までがまともじゃ
 無かったみたいに!(笑)


 失礼だな(笑)。
  でも過去の課題曲G1は、
  「ちょっと違ったものを
  加えてみました」感があったけど。


C そうそう、「遊んでる」感が
 無かったですよね。
 今回は素材をじっくり煮込みました、
 みたいな。
 なぜだろう、シュッツだからかな。


A 観客に「圧」がかかってたね。


 自分は「熱」さも感じて。


C ドイツ語もがんばっていたし、
 聴いてきたVineさんの演奏で
 いちばんシリアスに聞こえました。


 熱さもあって強い説得力を感じる
  とても良い演奏だったと思います。
  自由曲1曲目
  Orbán György「Elefánt voltam
  (私はかつて象であった)」
  シュッツの重たい雰囲気から。
  いや~、あのリズムと旋律を
  なんと軽やかに!


B 洒落てましたよね~。
 こういう曲をサラッと歌えてしまう。
 上手い人が揃ってるのかなあ。


 努力もあると思うよ?(笑)
  2曲目のVytautas Miškinis
  「Tenebrae factae sunt
  (地上は暗闇となった)」
  リズムからメロディへ。
  またハーモニーが巧みなんだ!


B 非常に洒落ている和音を
 オシャレに演奏してくれましたね。


A やっぱり基礎力が高い!
 和声感があって、
 色彩もわかりやすく、
 曲の良さを伝えてきた。


 デクレッシェンドしながらの
  ハーモニーが余韻を残し、
  素敵でしたね。
  3曲目のJake Runestad
  「Alleluia」もさすが!
  ハンドクラップが
  こなれているだけじゃなく、
  男声の厚みが加わる箇所など
  バランスや切り口が
  カッコ良かった!


B この曲、こんなに楽しげに
 ふつう歌えないですよ! 
 こんなん拍手するしかないじゃん!


A 最後に持ってきたのは
 正直ズルイな!(笑)


一同 (笑)


 まぁ毎回ズルイんですけどね!(笑)


B ズルイって言うより、ホラ…


C 「あざとい」って感じ(笑)。
  女性アイドルやタレントが
  よくあざといって言われるけど
  「でもカワイイ!参った!!


B 最近誰かにハマりました?(笑)


 Vineさんの手のひらの上か(笑)。


C 今回、課題曲から自由曲3曲、
 全4曲のプログラミングに
 とても感動して。


AB文 あぁ~。


C 課題曲が少し暗い感じに始まって、
 次のOrbánも同じmollの曲なんだけど
 その中にもちょっと
 ブラックユーモア的なものが
 潜んでいて。
 2曲目のMiškinisで徐々に明るくなり、
 最後Runestadではっちゃけて終わり!


A 演奏効果も実に考えられてる。


C プログラミングが本当に絶妙。
 今回動かなかったけど、
 Vineさんの魅力を
 存分に伝えてくれました。


B 観客賞も1位で、今回は金賞。
 嫌なジンクスも阻止できて。


 ねぇ!(苦笑)
  今まで観客賞上位だったら
  銀賞とか。


C 金賞だったけど、
 観客賞は……
 みたいなのあったね(笑)。


 それにしても、
  毎回Vineさんに期待するけど
  その期待を見事に裏切らない。
  さすがです。


C 「あざとい」とか言って
 ごめんなさい(笑)。
 でも、次回も期待してます!




ツイッターとメールの感想です。



ほとんど動かないVineさんというものも珍しいが、音量・音圧はこれまでの団体で一番。
G1がいつものVineさんと違って(?)厳格な雰囲気を醸し出していた。
自由曲3曲も聴かせどころをしっかり鳴らしていて素晴らしい演奏だった。


特にvineはステージ自体が楽しかったですね。


直立不動のVineさんというのも今回ならではでしょうか…。
課題曲は最後まで心地よく、安心して聴けました。
自由曲も豊かな響きで、かつキレもあり、素晴らしい演奏だったと思います。


Vineさんはアクションなしでも十分に楽しめました。


毎度のことながら選曲のプログラミングが聴いていて楽しい。
自由曲の1・2曲目は初めて聴く曲、オルバーンってこんな曲もあるんだ~という発見もあり面白く聴けたし、3曲目で緊張感を一気に解き放ち芸達者なパフォーマンスだった。


G1かっこいい…
アレルヤの楽譜に書かれてる手拍子の動きが一つの演出になっててさすがVine…
最後の女声のアッ!がかわいかった!


Vineさん、出だしからすごいなーと思って聞いてたのですが、プログラムが進むほど空間を自分達のものにしてる感じがして、さらに輝きが増してとても素敵でした


Vine、圧巻だなぁ。
良い意味で日本の合唱団に聞こえなくて、海外の団か?と思う。
一人ひとりのディクテーションと声のキレがすごい。
歌うめぇやつらがさらに練習してさらにうまくてはぁ?です(褒めている)
いやまじおしゃれすぎVine何なの?はぁ?(褒めている)
Vineクラスなら当たり前かもですが、Alleluiaがちゃんと/hælɪlu:jə/になっていて、/lʊ:jə/とか/lo:jə/になっていないの本当に好き。
清潔感ありすぎキレありすぎこの変拍子的なの全く感じさせないし何なの?はぁ?(褒めている)
ブラーボ!





観客賞・室内合唱の部第1位ということで、アンサンブルVine団員ふじもりさんからメッセージをいただいております。

****************

みなさまこんにちは!室内合唱部門で1位をいただけたとのこと、感謝です!
いつもみたいに動き回ることはできなかったのですが、我々らしい演奏ができていたのかな!?
私自身このコロナ禍で度々思うことですが、制限のある中でも表現を模索していくことは成長に繋がるのかもしれませんね笑

今回は課題曲に苦労しました。
どのように演奏するのがいいのか、指揮者の提示する色々なアイデアを試しながら、この時代の様式に合ったものになるように模索していったことがよかったのかもしれません。
本番はホールの響きにも助けられ、しっかり演奏しきることができました。
自由曲も、練習で不安と思われていた箇所について皆んなが冷静に演奏できていました。
いいホール最高です。
ただ、観客席からはわからないでしょうが、手拍子がやまびこのように返ってきたのには困りました笑

さて、個人的なことですが、自由曲3曲目の最後でやらかしたことをここに告白いたします。
終盤の盛り上がるところで一拍早く入り(同じ和音なので、知らなければ気づきにくい)、録音にもバッチリ残してしまいました。
気合いを入れすぎました…懺悔いたします…はぁ…

それでは、来年以降の活動がどうなるかわかりませんが、これからもアンサンブルVINEをよろしくお願いします。また皆様に演奏を聴いていただけるよう、精進いたしますね!


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ふじもりさん、ありがとうございました!
岡山シンフォニーホールは演奏する側にも良いホールとは聴いているのですが、まさか響き過ぎて山びこを生じさせてしまうとは……(笑)。

そうそう、ブレーンさんから全国大会のDVD、Blu-rayが発売されたそうです。

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Vineさんの期待を決して裏切らない、素敵な演奏を堪能したい方は是非!
2022年もVineさんの演奏を聴けることを、楽しみにしたいと思います。

 

 

(同票第1位の女声合唱団ソレイユさんの座談会へ続きます)