清水敬一先生監修の「必ず役立つ合唱の本」。

- 作者: 清水敬一
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 2013/01/27
- メディア: 単行本
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この本、発声の基礎や演奏会のタイムテーブル、
合唱名曲の演奏法、選曲のためのレパートリーリスト(邦人曲)など
なかなか盛りだくさんで内容も充実している本なのですが。
私が面白く思ったのはソコではなくてですね…。
序章 マンガ
合唱の魅力 〜みんなで歌えば怖くない?!
という田中マコトさんの手による
8ページの勧誘マンガが載っていてこの内容
「合唱に興味ある?」
「ありません。
ていうか、人前で歌うとか
絶対に嫌。」
などと、バッサリ!
でも秋名さんはカラオケには行くということで
「無理矢理
合唱団に入団させるとかやめてくださいね。
警察呼びますよ?」
…この調子でまたもやバッサリ!
秋名さんの合唱団への勧誘が成功するかどうか、
それは本書を手に取ってもらうことにして。
こういうやや自虐的な切り込み方って
合唱では珍しいよなあ、と思ったのでした。
自虐というかセルフツッコミで有名かつメチャクチャ面白いのは
自衛隊岡山地方協力本部HP。
火鳥さんによる「ジエイのお仕事」。
http://www.mod.go.jp/pco/okayama/comic/c_top.html
万事この調子で、よくこの内容にOK出たな・・・と思うのですが。
あとオで始まってマで終わる県は僻地じゃないよ!?
まあでも、ネットの進化により個人の発言力が上がり、
建前や理想が昔より機能しなくなっている感がある今、
こうして自虐と言うかセルフツッコミの切り口は
個人的には肯定する気持ちが強いんです。
建前と理想を差し出し、ツッコミを受けた上で
現実的な対応を説明し、説得力を生む、という形。
「必ず役立つ合唱の本」内のマンガも
まとめて8ページじゃなくって
各章に2ページずつ載るような構成でも良かったかも。
たとえば第2章42ページの
「コンサートやコンクールに参加する際には、
プロの指揮者に依頼するのがよいでしょう」
「は?バカなの?
そんなお金どこにあるの?ツテは??」
・・・とか。ダメかな?ダメだな(笑)。