観客賞座談会・室内合唱の部 最終回

 

 

あづり浜(志摩市)
提供:三重フォトギャラリー


観客賞・室内合唱部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想の続きです。 


第5位以内の感想はこちら。

 

 

岡山県・中国支部代表
倉敷少年少女合唱団

https://twitter.com/kurashiki_ss_g

(女声24名)



B 課題曲「寂庵の祈り」、
 音程感がバツグンでした。


A ホールをよく鳴らしていて。


文 自由曲:鈴木輝昭「渡り鳥」
  素晴らしかった!


ABC うんうん。


 軽やかなリズム、
  うねりまで感じさせて、
  さらに集中力が全く途切れない!


B 声に存在感があったし、
 音楽の受け渡し、やり取りも
 優れていたね。
 発声が均一だから実に効果的。


 終わった後、余韻まで感じるような。
  2曲目:ビーブル「Ave Maria」、
  とても真摯な祈りが感じられました。
  男の子4人も頑張ってましたね。


B 歌い手の子たちはみんな
 この曲好きなんだろうな~と
 感じましたよ。


 そうですね。
  「Sancta Maria」にも
  自分たちからの発信があって
  涙腺を刺激されました。


B メチャクチャ美しいしね。
 歌ってたら絶対好きになる曲!


 同時に難しい曲だなって。
  ちゃんと危なげなく聴かせるには
  かなり高い実力が必要。
  そういう面で倉敷さんの
  よく鍛えられた力を実感しました。


A 約150名から選ばれた
 精鋭というのも納得できますね。


B ハーモニーの精度が高かったなぁ。


 こういう「名曲なんだけど
  ちゃんと聴かせるのは難しい」作品、
  倉敷さんの演奏で聴いてみたいですね。
  エセンヴァルズ「O salutaris Hostia」とか。
  客席を取り囲んで欲しい!……ダメか(笑)。


B 西村朗とラターとか。


 「For the Beauty of the Earth」や
  「The Lord bless you and keep you」とかね!
  良いな~、聴いてみたいな。


C それ、コンクールとは別方向の
 難しさを要求してない?(笑)


 ごめんなさい(笑)。
  「少年少女合唱団」だからこその
  「現代曲+名曲」のプログラミングが
  とても面白くて。
  これからも楽しみにしています!


メール、ツイッターの感想です。


大人の歌声に交じって、とてもよかったです。


びっくりするほど端正で上手かった!


素晴らしい歌声に涙が出ました。


鳴り響く明るい声で会場を席巻
今度は弱音も聞いてみたい
すごいなあ、確かにメチャクチャ明るい声で鳴り響くって感じですごかった。


3曲の有機的な繋がりというよりは1曲ごとの表現がよくできているなと思った
ソリストもできるカウンターテナー素晴らしい


倉敷少年少女合唱団のFrantz BieblのAve Maria
あまりの美しさに落涙した。天使の音楽、天上の音楽とは、まさに、まさにあの演奏だった。
倉敷少年少女合唱団の会場CDをお使いで購入したんだけど、折角だし渡す前に聴かせてもらおうと思って聴いたけどまた涙溢れ出てきた 音が光に満たされてる

 

 

千葉県・関東支部代表
AF合唱団
(混声20名)

 

 好きだったので一票入れました!
  課題曲G1、女声が曲を理解した
  ひそやかな音色。
  フレーズの細やかな抑揚が良くてね。


A この室内合唱部門で
 テノールとベースの音色が
 凄く明確に分かれていたのが
 印象的でした。


 リフレインも歌い方を変える
  繊細さが良かったです。
  自由曲:小林秀雄
  「I.爽やかな五月に」
  「II.さびしき野辺」
  改めて良い曲だなぁと。
  ソプラノが少女の声になって。


B うん、好きだった!


 上質の恋愛映画を観るよう。


C そう!情感と共に
 情景が伝わってくる。


B 言葉を凄く意識していましたよね。


 ただ言葉を発するんじゃなく、
  その言葉が持つ意味合いを
  深く理解して歌っている気がして。
  「若いのにヤルな~!」って(笑)。


A 私、この曲集を高校の3年間
 ずっと歌ってたんですけど。


BC文 凄い!


A AFさんの演奏が
 とても良いなと思ったのは、
 この曲って歌詞を歌う主旋律の他、
 ハミングが多用されているんですけど。
 そのハミングに凄くこだわりがある!


BC文 あ~!(同意)


A 作曲家が
 「これはオーケストレーションです」と
 言うほどだから、ハミングは
 非常に重要な意味があるんですね。
 指揮者がそれを良く理解していました。


 指揮者の石橋先生もこの曲集を
  「声のオーケストラ」
  ……って書いてましたね。


B なるほど、個性ある楽器の合奏のように
 自分たちのパートの役割を
 ちゃんとわかっている演奏でした。


C 令和の今、
 よくこの作品を選んだと思ってね。
 昔はよくコンクールで演奏されていたけど
 最近はあまり演奏されない曲で。


 石橋先生も高校生の時に歌い、
  思い入れがある曲だそうです。
  1967年に出版された作品だけど
  全く古びないですね。


C それはAFさんの演奏が
  「いま」だからだと思うな!
  石橋先生は東京でも合唱団を主催していて。
  だからこの合唱団も、
  やる気のある人たちが
  才能ある石橋先生の音楽を慕い
  突っ込んだ音楽を実現しようと集まっている、
  そんな感じもありましたね。


 うん、石橋先生が27歳で
  団員さんもみな同年代かな?
  高校生とは違った
  あの年代の恋愛、リアルなものが
  とても伝わってきたなあと。


B 若者の等身大、
 繊細、ナイーブなところが
 実に良く表れた演奏でしたよね。
 立原道造は80年以上前に
 亡くなった詩人だけど
 こういう「好きなのに言えない」
 みたいなものが本当に
 日本人の琴線に触れて……。


A そこは立原道造の詩の
 素晴らしいところですね。
 作曲者の小林先生も
 「『作曲しよう』というのではなく、
  『この詩に縋ろう』としたとき、
  無伴奏の混声合唱の形で降りてきた」と
  語られていますし。


C AFさんの演奏を聴いて逆にね
 「40,50代の人を集めた
 『優しき歌』を聴いてみたい」と
 思ったな。
 それはノスタルジーだけじゃなく、
 まだ残っている恋の炎のような、ね。
 AFさんとはまた違った
 演奏の意味が生まれると思ったから。


 そうか……AFさんが同年代で
  「いま」の思いと深く同期させ演奏し、
  私たちに凄く響いたからこそ、
  また違った年代での演奏の可能性が
  生まれた気がしますね。


B 世界観が伝わった
 とても良い演奏でした!


 うん、鮮烈なデビューでした。
  指揮者の石橋先生も
  非常にセンスある指揮者ですね。


A いや、マジメに凄くセンスを感じます!
 今後の活動に大期待です。


メール、ツイッターの感想です。


8声の和音がかっちりはまって美しい
とにかく声がよく鳴るのに押し付けがましくないからすごい
ていうか指揮者の石橋さん自分より年下なんですね マジか……


G1真面目にまっすぐに誠実な演奏
自由曲は歌い倒された名曲を色鮮やかに令和の時代にも立原道造の詩を、美しい小林秀雄のメロディーに乗せて1日の最後にいい合唱聞けた!という満足感!


千葉県大会での日本語を大切に唄うフレージングがとても印象的でした。
今回はそれに加えてひとつひとつの和音の鳴りや強弱にいっそう磨きがかかり、とても丁寧で繊細な演奏に仕上がっていたと感じます。
全国大会出場おめでとうございました。


見た目がいい。若くてキラキラ合唱団
ジョスカンはちょっと日本語っぽい歌い方
自由曲、入りから良い。言葉の処理がアイデアに満ちてる。ジョスカンの短所がここで長所に爆発してる。日本語表現に貪欲さを感じる。傷も目立つが才能に溢れてる。注目の合唱団、ぶらぼ!

 

 

《室内合唱部門を振り返って》


A 室内部門は
 昔の一般Aの時が良かったとか
 いろいろ思ったこともありましたけど、
 今回の室内は今までで一番楽しめましたね。


C なんか室内合唱の雰囲気が
 ようやく出てきた気がする。


B 「個人商店」じゃないけど、
 合唱団ごとの個性が
 本当に良く表れていたと。


 等身大という言葉を
  何度使ったことか(笑)。
  さらに選曲がもう
  「コンクールじゃないよね?!」と
  思わせるようなのも多くて。
  今年が特異点なのか、
  それともこの流れが続くのか・・・。


B 東京国際合唱コンクールも
 軌道に乗ってきたから、
 その影響があるかもしれない。

 

AC文 あ~~(同意)。


C あとね、最少参加人数が6名でしょ。
 その「6人」で出てきたら
 もっと楽しくなるんですけどね。


A それこそハモネプとか
 海外で言えば
 ザ・リアル・グループみたいな。
 そんな人たちが出てきてくれれば!


 時代を変えるとしたら
  そこかもしれませんね~。
  ……ただ、県大会でそんな団体の音楽を
  理解してくれるかという危惧も。


B 課題曲をちゃんと演奏できる
 団体じゃないと。


C そうなんですよ!
 さらに今の課題曲集だと
 6人ならかなり選択が限られてしまう。


 楽譜にディヴィジョンがあったから
  実質G1しか選べなかった、
  みたいな話も聞きますね。
  今後は混声3部の課題曲を
  1つ加えるとか考えて欲しい。 


C 関学さんや慶應ワグネルさんあたりの
 バーバーショップが出てきたら
 かなり面白いことになりそう。


 今年の室内合唱部門は
  観客賞としても、
  観客の一人としても
  非常にアタリの年だったと思います。
  出場者のみなさん、
  本当にありがとうございました。


(同声合唱部門の第5位以内に入らずとも、印象的だった団体の感想に続きます)

 

観客賞座談会・室内合唱の部 その4

 

結城神社(津市)
提供:三重フォトギャラリー


観客賞室内合唱部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想です。 


第5位以内の感想はこちら。

 

出演順に。

愛知県・中部支部代表

エシュコル

(女声19名)

 

A 凄い好きでした!


 ねぇ!華やかかつ明るい声で
  課題曲「Quam pulchra es」を歌い。
  19名の少人数と思えなかった!


B 安定感がありましたよね。
 音楽の作り方も良かったです。


文 自由曲:木下牧子「あけぼの」
  「春は来ぬ」は?


B とても好きな演奏でした。
 ハーモニーの移り変わりが
 ちゃんと聞こえて。


 うん、声が均一だし、
  ハーモニーの作り方を理解していて
  実に効果的でしたね。
  早朝のかすみのような、
  幻想的な感じも良く出ていました。


B 夜明けの陽が射してくる・・・
 それがハーモニーを通して
 聞こえてきました。


A コンクールでは「春は来ぬ」の方が
 演奏回数が多くて人気があるんですが
 木下先生が仰るには
 「私は《あけぼの》の方が
  断然気に入ってます!」


BC文 へぇ~(笑)


A 「あけぼの」のぶつかる音は
 近いところで多用していて難しい。
 でも難しさより、
 鮮やかさを感じさせる演奏でした。


B 「春は来ぬ」も対比として
 良い演奏でした!


 音楽をガラリと変えてましたよね。
  リズムを軽く入れながらも
  貫くフレーズに存在感があって。


B ああいう厚みのある声は
 一辺倒になりがちなんですけど、
 エシュコルさんは細やかな音色や
 表現の変化があって
 とても良かったです。


C 表現力がありましたよね。
 

A 私、小原先生の指揮、
 とても好きなんですよ。
 見てて楽しい・・・。


 エシュコルのみなさんも
  「先生の言うとおりに!」じゃなく
  小原先生とコミュニケーションを
  交わしている印象だったのが
  素敵でした。


A 大学ユース部門から
 室内合唱部門のトップバッターで。
 この部門らしく、
 個々の力を発揮していましたよね。


 そうそう、「変わったな~!」と
  思わせてくれたものね。
  気持ち良い演奏でした。
  実力がある団体なので
  今後もぜひ頑張ってください!


メール、ツイッターの感想です。

どこを取っても同質な美しい声で驚きました。
それでいて一人一人の歌心も存分に感じられる魅力的な演奏でした。


美しいハーモニーと日本語でホール中に届ける


初全国でトップバッターながら堂々とした演奏
課題曲の軽快さと自由曲の色付く展開の対比が鮮やか


息づかいを含めた空気感、世界観が圧巻でした


室内のトップバッターとして、大人の合唱団の矜持を見せてくれました♪

 

 

 

北海道・北海道支部代表
弥生奏幻舎"R"

https://twitter.com/yayoi_sgs_r

(混声18名)

 

文 課題曲「草原の別れ」
  素朴な感じで。


A もう少し何かやるのかな?と。


 Rのことだから、
  自分たちでは気づかないレベルのことを
  色々やっていたのかもしれない(笑)。


B その前のみなまたさんよりは若いけど、
 でも他の団体ほど若いわけでは無い。
 そういう中間管理職的な……。


文AC 中間管理職(笑)。


B 酸いも甘いも噛み分けた人たちの
 音楽だな、と。
 個人的には非常に共感しました。


C 一人一人が何かやってやろう!
 そういう雰囲気が出ていた感じがする。


B 以前のRだと一人一人が
 「我が道を行く!」演奏にするのかな?と
 思ったけど今回はまとまりがありました。
 これも新境地なのかな。


C そうなんですか?
 いや自分はあまり
 聴いたことが無かったので。
 でも、他の団体と比べたら
 一人一人の歌おうとする気持ちを
 課題曲からひしひしと感じましたよ。


 Cさんと比べて
  自分たちはRに
  思い入れが強過ぎるのかも(笑)。

  自由曲1曲目:コルデロ
  「Ave, Regina Caelorum
  (めでたし、天の女王)」
  凄く良かった!
  始まりからふさわしい声に変え、
  スピード、リズム、疾走感!
  さらに男声の重なり、
  和音と共に細やかなニュアンスの変化。

 

B まさに「R」らしい曲と演奏!
  2曲目:デュブラ
  「Eripe Me(主よ、我を救い出し給え)」、
  自由曲1曲目とは
  打って変わってひそやかに。
  音色や表情を変えて
  混沌とした世界から
  救いを求めているように感じました。


 えぇと、マスク付けたのは3曲目から?


B そう、3曲目が始まって
 舎員みんながマスク付けて移動。
 定位置に着いたら外してた。
 パフォーマンスとして
 面白かったよね。


A 音楽的にもあまり影響が無いように
 自然に流れの中でやっていて
 よく考えているなぁと。


 ・・・あれって、
  「こんな短い移動でも
   マスクするんだ俺たちは!」
  そんな皮肉だと思ったんだけど?


C 自分もそう思った!(笑)
 だって袖から入場の時は
 マスクを外しているわけだから。


B えっ、そうなの?!
 やりかねない団だけど(笑)


 真相は謎のままにしておきましょう(笑)。
  3曲目:パクパク族民謡
  「Cikala Le Pong Pong
  (チカラ・レ・ポンポン)」、
  これこそ「"R"ワールド」!


B ツイッターの感想を見たらね、
 Rのバラエティに富んだ動きに
 「Vineみた~い」
 と書いてあるのがあって。
 違う!Rのほうが先なんだ!!(怒)


 愛が重いですよ(笑)
  インドネシア民謡なんですが
  男女別の振りに
  ボディーパーカッションも加えて。
  パフォーマンスだけじゃ無く、
  声も生き生きとしていた。


C そもそも、この「パクパク族」って
 実在するの?


A 先ほどのマスクでCさんが
 疑心暗鬼に(笑)。


C なんならこの編曲者も
 R舎員という疑いが(笑)。
(※パクパク族は実在しますし、
 編曲者のKen StevenはR舎員ではありません!)


B 驚いたのは動き始めてから
 ハモりの精度が上がったこと!


A そんなことある?!(笑)


B コンクールなので拍手は
 指揮者が完全に動きを止めてから。
 でもRには唯一フライング拍手が!


 客席を十分湧かせていましたね。
  いや本当に楽しかった~。
  次回は18年後ではなく
  もっと早くの出場を願っています!

メール、ツイッターの感想です。

弥生Rさんも久しぶりに聴けて嬉しかったですね~。


”R”さんは室内合唱を追求する選曲で楽しかった。


しっとり丁寧に言葉を紡ぐ課題曲
色合いの違う三曲を歌いわけ素敵なパフォーマンスで会場が沸く。
何故か3曲目でまたしても涙


少ない男声がよく鳴っている
サウンドは違うけどVineさんでよく見るような構成で楽しかった
自由曲2曲目から3曲目の転換よく考えたなあ…


小さい工芸品のように見とれる演奏だった…
動く時の振る舞いが良かった!
ひな壇は打楽器にもなるんや…


フィギュアスケートのフリーの様に
合唱団の世界観を明確にした上で
極めた演奏を聴かせてくれた


自由曲のどれもが魅力的で、楽しませていただきました。
もっともっと聴きたくなりました。

 

 

 

東京都・東京都代表

女声合唱団 ゆめの缶詰

https://twitter.com/yumecan_choir

(女声23名)

 

文 課題曲「定点観測」、
  なにか余裕まで感じさせてくれて。


B 2回目の出場だけど
 風格を感じますよね。
 一音聴いただけで
 「あ、ゆめ缶さんだ!」
 そういうものを早くに
 確立しているな、と。


 曲への思い入れが深いのと
  言葉の扱いが繊細で。
  「きみに うつりこむ」とか
  うっとりしてしまいました。
  また小田裕之先生のピアノが!


B 素晴らしかったよね。
 作曲者の宮本正太郎先生が
 あい混団員さんということもあり、
 「自分たちの曲」の思い入れもあるし、
 それが演奏の力になっているんだろうな。


 ソレイユさんとはまた別方向で
  女声合唱の魅力を
  たっぷり伝えてくれる演奏でした。
  自由曲:土田英介
  「子守唄・子守唄よ」
  最初のハミングと旋律との
  絶妙なバランスに引き込まれました。


A これだけの声、基礎力が無いと
 コンクールでは戦えない曲だと思って。


 実力があるからこその金賞2位。
  確かに、いわゆる「コンクール向け」の
  明確なメリハリがある作品じゃ
  無いものね。


B そう。決してコンクールでは
 有利とは思えない曲だけど。
 それでも弱声の美しさ!


文 そうそう!
  デクレッシェンドからのピアニッシモ!


B 弱声でも気持ちが途切れなかった!


 音響への優れたセンス、
  色彩のグラデーションが素晴らしく。
  眠りに誘う、夢の世界を
  この上なく表現していたと思うんですよね。
  「相澤先生が
   いつかチャレンジしたいと思っていた
   隠れた名曲」というのが
  とてもよく理解できた演奏でした。


メール、ツイッターの感想です。


ゆめ缶すごすぎる、すごすぎてすごいしか言えない


期待を上回る演奏だった


透明で美しすぎる音色が真っ直ぐ心に響く演奏


定点観測のサイズ感、好きでした。
2つの詩を組み合わせた自由曲(面白い作品)もしっとりと聴かせてくれました。


透明感に満ち溢れてたり力強かったりするわけではないのに、サウンドの方向性と語り口が優しく包み込んできて、気がつけば作品の世界に引き込まれてしまう


(相澤氏流に言うと)、曲が喜ぶ演奏をしていたと思います。
聴き手側は、演奏のあれこれを考えることなく、曲の世界に入っていく事が出来ました。


言葉の歌い方が吟味されていて色彩豊か。ハーモニーを意図的に縦に合わせようというよりフレーズの中で自然に発生してる感じが心地よい。
声も発散させずに知的なコントロールでアンサンブルを感じる。耳の開いた演奏。

 

 

(室内合唱部門、印象的だった団体の感想、続きます)

 

観客賞座談会・大学ユースの部 最終回

 

津なぎさまち(津市)
提供:三重フォトギャラリー


観客賞・大学ユース部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想の続きです。 
 

第5位からの座談会感想はこちらから。

 

愛媛県・四国支部代表
愛媛大学合唱団

https://twitter.com/ehime_chorus

(混声39名)

 

C 僕は非常に好感を持ったんですよ。


A 私も!


 大いに語ってください!(笑)


A 課題曲G2「Es ist verrathen」、
 学生指揮者さんが合唱に入ってね。
 しかもカルテットを意識した並び。
 「凄い!全国大会でこれをやるんだ!」


 プロの指揮者でもやらない(笑)。


B 学生だけで作っている演奏なのに
 ドイツ語も健闘しているし、
 ロマン派っぽい音楽を目指しているなと。


 そうそう!
  理想とする音楽が明確に、
  高いところにあるんだな、というのが
  とても伝わる演奏でした。


A 志が高い!


C 学生だけで作っているとしたら
 とてもレベルが高いと思ったんですよ。


B 各パートのまとまりも
 凄く良かったと思うんです。
 学生団体ならどうしても
 「テノールの○くん一人が頑張ってる!」
 ……みたいな。


AC文 (苦笑)


B 愛媛大さんにそういうのが
 全く無かったとは言わないけど
 周囲がちゃんとついてきている。
 外れたような音が
 一切聞こえてこなかった。


C みんなで頑張ろうという
 雰囲気が凄くあって。


 学生指揮者、学生団体のメリットが
  とても感じられましたよね。


B 彼らにとって
 この課題曲を演奏することは
 とても勉強になったんじゃないかな。


 湘南ユースさんの時に出た
  「ドイツ語はやろうやろうと
   思っているうちに
   トシをとっていく」(笑)。


B 愛媛大さんの声にシューマンは
 非常に合っていたと思って。
 それが愛媛大さんの元々の声のためか、
 シューマンに近づこうとした結果かは
 わからないけど。


文 自由曲:千原英喜「1.浦島太郎」は?
 

C 言葉がハッキリしていて。
 前に言葉を出そうという意識があったな。


A なかなか音楽の作り方が
 難しい曲ではあったけど・・・。


 でも四国大会配信の時よりはずっと
  構成などに気を配った演奏だと
  思いましたよ。
  ドラマをちゃんと作っていて。
  場面ごとの表現もハッキリしていて
  良かったですね。


メール、ツイッターの感想です。


愛大のシューマンはカルテットオーダーだったから親近感がありましたね


浦島太郎の中にある教訓、物悲しさを丁寧に表現


シューマンは元々が四重唱ということを意識してか指揮なし・パートを混ぜた配置という面白い挑戦。
自由曲の捉え方といい、主体的に音楽を勉強しているのを感じた。


愛媛大学さん、学生指揮者さん?ですかね。
とっても感じの良い演奏でした。


自由曲はとても楽しそうにいきいきと表現されてた


まず入場の観客の拍手が温かい、熱い。全員が応援した瞬間
課題曲、指揮なし、自由並び、すごく良い
自由曲、歌心がある。アイデアと、仲間と作り上げた時間、友情を感じる。指揮が余計な事をせず団員と対等に繋がってる。なんだか良いものを見た、聴いた。早起きしてよかった

 

 


福岡県・九州支部代表
九大混声合唱団

https://twitter.com/Qkon_chorus

(混声75名)

 

B 今まで聴いた九大の演奏の中でも
 今回が一番好きだったな。


A 私もです!


 そうですね、今までとは
  ちょっと違いました。
  課題曲「智慧の湖」
  作品に合った明る過ぎない、
  しかし良い発声で。
  偏差値が上がった感じ!


A 偏差値って(笑)。
 割と力押しのイメージが
 あったんですが、
 今回そうでは無かったです。


B 掴み所が難しい作品を
 ちゃんと捉えていた印象。
 こういう音楽なんだ!というのを
 わかりやすく届けてくれた。


文 自由曲:三宅悠太「VocaliseII」
  「海辺にて」は男声が良かった!


A 男声、良かったですね!


B 九州の団体って
 声が明るくおおらかな分、
 音程もおおらかな時があって……。


AC文 ふっふふ・・・(苦笑)


B でも今回の九大さん、
 アカペラからのピアノの音が
 ぴったりだったから「おー!」と。


 三宅先生のこの曲は
  シリアスになりがちな作品だけど、
  九大さんは明るさと共に
  歌う喜びが感じられて
  深刻になり過ぎず良い印象でした。
  男声のフレーズに
  心動かされた箇所が
  いくつもありました。


B いろんなことのバランスが
 絶妙にハマってたな。
 ただ熱いだけでもなく、
 かと言って醒め過ぎでもなく。
 指揮の竹田先生はいろいろなイベントや
 講習会にも参加される方なので。
 その成果が今回花開いたのかな、と
 いう気もしました。


C 自分も今回の音楽は
 良い印象だったんですよ。


B 数年前から大規模では無く、
 学生さんの心に
 寄り添うような作品を選曲されて。
 等身大、その「自分たちの歌」が、
 自然、かつ説得力を持ったんじゃないかな。


メール、ツイッターの感想です。


丁寧かつ大胆にトリとして完璧


課題曲も自由曲も最後まで力技でなんとかせずに丁寧に音楽を作ってて素晴らしかった。


課題曲が団体にしっくり来るというのもなかなかないことだと思う
自由曲は出だしから最後の一音まで息もつかせぬ緊張感があって痺れた


支部大会は生で聴きましたが、2カ月で格段によくなりました。
特に、支部大会の時は言葉があまり伝わらない印象でしたが、今回は、十分に伝わってきました。
まとまりもよく、すばらしい演奏だったと思います。


声の密度が心地良く、威圧的でない音楽が美しかったです


誠実で爽やか。若々しいサウンドが心地良かったです。
上手いな、すごいな、ではなく「いい曲だな」と思える演奏でした。


最多人数。課題曲は人数で押し付ける訳でもなく、非常に洗練されてる。大きな乱れもなく、減点も少ない。もう少し沢山の音色が聞きたかった
自由曲、アルトがうまい!全体のサウンドが良い分、若干メロディの形が捉えづらい時が勿体無い。しかしトリに相応しい演奏!ブラボ!

 

 

《大学ユース部門を振り返って》

○ピアノと合唱との関係

会場のホールではピアノが響かず、その影響かはわかりませんが、合唱もピアノにマスキングされ、客席まで届きにくいとの声が複数ありました。
運営側さんからのご意見を読むと、コロナ対策で歌い手同士の距離を考えた結果、ピアノが響く最適の位置に置けなかったようです。
2日目は改善されたのか、そういう声は聞きませんでしたけれど。
マスク歌唱の影響は理解していたつもりでしたが、こういう面でもコロナ対策は関係するのだなぁと、運営側さんのご苦労をしのびつつ、ため息を。


○日本語の発語

これは今年だけでは無く、毎年のように聞く意見です。
「日本語の合唱曲が共感しやすいのは分かるが、その言葉が観客に伝わるかは別の話」
つまり、共感し、思いを込めて演奏する地点がゴールになっていないか?
課題曲のドイツ語など、外国語を演奏するときのように日本語の発音を考えているだろうか?
私自身は合唱にそれほど日本語が分かることを求めない人間なのですが、それでも言葉を聞かせる箇所で、美しく言葉と音が響く演奏には心が動かされます。
部門別では大学ユースの後の室内合唱部門で、そのような日本語歌唱に優れた演奏が多かった気もします。
・・・というわけで大学ユースに参加するみなさん、演奏が終わったら室内合唱部門を聴くのはどうでしょう?!


演奏機会はもちろん、練習や勧誘に非常に困難な状況の中、頑張っている大学生、ユースのみなさんを応援しています!

 

(室内合唱部門、印象に残った団体の感想に続きます)

 

 

観客賞座談会・大学ユースの部 その4

 

 

御在所ロープウェイ(菰野町)
提供:三重フォトギャラリー

 

今回から観客賞・大学ユース部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記していきます。
 
 
第5位からの座談会感想はこちらから。

 

東京都・東京都代表
中央大学混声合唱こだま会

https://twitter.com/ChuoKodama

(混声33名)

 

 好きでした!
  課題曲G1は軽やかな男声が魅力的でね。
  曲の持つ躍動を上手く掴んでいるなぁと。


B 4声の発声の方向性が
 統一が取れていて。
 声楽寄りの発声の気がしたな。


文 自由曲:松下耕「木」、
  緊張感を保って
  大事な言葉が伝わってきました。


A 後半の静かな部分に
 音の充実があったと思います。


C 良く練習している印象。
 ここはこう歌おう、というのが
 明確に感じられたんですよね。


 鳥の視点から
  世界を俯瞰するようなテキスト。
  人間味が無く、
  無機的に歌うのが面白かったです。
  それが戦争の恐ろしさに繋がって。


B 5度の空虚なハーモニーを
 ちゃんと捉えていて。
 文吾さんの言う無機的、
 世界の空虚さを良く表わしていたと。


 15人の男声が自由曲でも
  活かされた音楽作りでした。
  初出場でしたが、
  今後もっともっと良くなっていくような
  予感を感じさせる演奏でしたよ。

 

メール、ツイッターの感想です。


自由曲の弱音に引き込まれた


この曲かっこえーな。松下耕の『木』という曲でした。


流れと語感がよかった。
学生団でもここまで歌い回しの勉強ができるものなんだなぁと。


音色や母音が揃っていて男女のブレンド感がピカイチ! 
ドラマチックな自由曲は団のサウンドによくマッチしていて息を飲む演奏だった


東京のユースの混声でありそうでなかったスッキリしたサウンド
重いテーマの自由曲はメリハリをもって聞かせてくれた


中央大学の松下耕氏の木。
思わずライブ録音購入してしまったくらい好きな曲、好きな演奏でした。
自由曲の弱音に感動


初めて聞いたけど素晴らしい。
多少のエキサイトメントはあれど、機能的な指揮のもとフレーズごとの始まりがぴったし決まってて美しい。
個人的にはこだま会がとても好きだった。


自由曲の想いがこもりつつ、冷静な演奏に感動♪ 
松下耕さんの「鳥のために」は1991年に起きたユーゴスラビアの内戦の詩に作曲されていますが、またこの詩がリアルに感じる世界になっているのが辛い

 

 

 


愛知県・中部支部代表
混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ

https://twitter.com/chorglanze

(混声75名)

 

文 課題曲「智慧の湖」、
  人数が多いから
  明るい声でピアノと一緒に
  ドーン!と来る音響がまず魅力。
  アルトとテノールの一体化した声も
  とても良かった。


A 私、伊東先生の、
 ピアノが奏でているときは片腕だけ。
 合唱が入るときに「ガッ」と
 初めて両腕を動かす瞬間が大好きで!


BC文 そんなの好きな人初めて知った!(笑)


A 「お、来たぞー!!」って(笑)。


B 自由曲:カライ
 「Stabat Mater(悲しみの聖母)」
 見通しが良い音楽。
 「こんな感じの曲なんだよ」ということを
 明確に伝えてくれる演奏でした。


A 伊東先生の指揮、
 交通整理が
 とても上手な指揮なんですよね。


C 自由曲も人数を活かした演奏でした。


 クレッシェンドの
  大きく世界を広げるようなイメージ!
  音圧も高く、
  ホールに残響を残し印象的でしたよね。


メール、ツイッターの感想です。


圧巻の不協和音


グランツェは人数を活かした音の拡散にとても圧倒されたから(投票)。


京都全国のときは気持ち込もってる!という感じだったけど今年は細部への配慮が感じられた。


カライのStabat Materド迫力の不協和音がガツンと届いて良かった。
感動したとしか言えない自由曲


いい演奏していましたよ。特に自由曲はユース全体でも出色の出来。
定演まで、そしてそれ以降も思いっきり歌って欲しいものです。


智慧の湖のほとりに立って歌ってる…
全パート揃う瞬間、曲の世界が目の前にわーっと開ける感じして鳥肌…
絶叫の迫力と語りの演技力が凄い…


正面から、そして反響して後ろから、左右から、まるで襲ってくるかのような力強い音圧。
合唱の魅力ってこれだよな……!と感じました。


以前より減ったとはいえそれでも大人数を活かした音楽の奥行きの広がり方がよい
自由曲のカオスな部分の表現が上手すぎる


さすがまとめる伊東先生。全教科95点取ってくるイメージある。大人数なのに雑にならないうまい最高。グランツェも都留文より若さがあるけどそれがまた良い。音楽の強弱の作り方がゆったりかつ明確なので「今何やってるの?」がない。聴衆を置いてけぼりにしない。まじ聞いてて心地よい。
たまに歌い手が歌うのに必死になりすぎて、どういう音楽なのか全体像見えないときあるよね。それがなかった。そして自由曲でらかっこよ。
グランツェのちゃんと設計図を書いた上での音楽はしかし本当に素敵だった。本当に伊東先生ってそこ丁寧にやるよね。見習いたい。


大人数でまっすぐ前に向って歌っていて見た目でも圧巻。
課題曲、良い曲。水戸せんせのピアノ素敵。
自由曲、課題曲歌ってた合唱団と違う団体?と思う位練られた演奏。伊東さんのサウンド作りが活きてる、そして伊東さんの肩が取れないか心配、指は真っ直ぐ天を向っていた、、

 

 

 

広島県・中国支部代表
酢だこ

https://twitter.com/Chor_Sudako

(混声32名)

 

B 課題曲G1は4声や
 女声同士、男声同士の絡みを
 クリアにやっていました。


 そうそう、
  こちらも男声の軽やかな流れが魅力。
  好感を持ちましたね。
  作品に内在するリズム、
  力感が演奏に上手く出ていた気が。


C 声が若々しいんだな。


B 昨年の縄先生は若いゆえ、
 兄貴分として
 引っ張っていた印象がありましたが
 今回は指揮の寺沢希先生が
 酢だこさんの若々しさを活かしつつ、
 大人の音楽を醸し出そうとしていて。
 指揮者として音楽的なアプローチも
 変わるものがありましたね。


文 自由曲:ウィテカー
  「Leonardo Dreamimg of his flying machine
  (レオナルドは空飛ぶ機械を夢見る)」、
  ほーっ!と思ったのはこの作品、
  古典的な要素が入っているじゃないですか。


A モンテヴェルディの
 パロディみたいな部分とかね。


 そういう部分を実にそれっぽく、
  しっかり演奏していたこと。
  だから現代的な和声も加わり、
  リズムも乗ってくるところに
  「お!」と思わせる。
  ストーリーが進むように
  音楽の変遷を目にするようで
  感心しました。


B 大人数の合唱団が
 パワー系で歌う印象がある曲だけど
 今回、36名で丁寧に演奏することで
 新しい魅力を表出できていた。
 作品に共感しているのも伝わってきたし。
 今年で活動が終わってしまうのは
 残念だけど、
 とても好感を持った団体でした。


メール、ツイッターの感想です。


ハーモニーが繊細かつ躍動感があった


難曲を自らの色に染め難なく観客へ届ける実力
解散?んなアホな


歌い手のスキルが高かった。
きっとこの人たちは今後各地の合唱団で活躍するんだろうなぁ


男声テノールうまい。しっかり前に作ってでも変に出過ぎない。エクセレント。


指揮者が違うせいか去年と全く違う音楽作りが楽しめた
かつての一般Aくらいの人数で軽快なレオナルドというのは新鮮


課題曲は各パートのフレーズの形がよく見えて、やりすぎにも思える位のリズムの立て方がむしろ心地よい。アルトがもすこし歌ってほしかった!
自由曲、最初の一音で掴んだ!やや中盤でバテそうになれどキメどころでばっちり。この人数でよく挑まれた!愛を感じた。あっぱれです!

 

 

(大学ユース部門、印象的だった団体の感想、続きます)

 

 

観客賞座談会・混声合唱の部 その3

 

青山高原(津市)
提供:三重フォトギャラリー

 


2022年度混声部門観客賞:第1位!


東京都・東京支部代表
Combinir di Corista

https://twitter.com/combinir

(混声38名)

 

一同 拍手!


 コンビニさんは
  全部門43団体の中から
  選ばれる「観客大賞」
  2年連続で受賞しました。
  いや~素晴らしかったですね!
  課題曲「智慧の湖」、
  スッとソプラノの
  透明で明るい響きが耳に入って。


A 声もフレージングも素晴らしかった。


C 息の使い方、
 フレージングが長いんですね。
 旋律の最後まで全員がしっかり歌い切る。
 

A それに関係するかわかりませんが
 自由曲での「eleison」の「n」、
 まるで一拍あるんじゃ無いかくらいに
 伸ばすんですね。
 そこも最後まで歌い切る意識の為なのかなと。


B 歌い切ったことから
 この作品、音楽がわかった気がしました。
 埋もれがちなベースもちゃんと聞こえて
 作品の読み込みが深い印象です。


 説得力を感じましたね。
  あと、海外の合唱団で聴く
  「声のブレンド」に意識的なんですよね。
  今回、アルトとテノールのブレンド声が
  とても良かった。
  全体に力押しでは無く、それでいて
  ラストの表現には引き込まれました。


A 自由曲1曲目:プーランク「Kyrie」
 軽妙洒脱、お洒落!


 ね~! 
  まさに「プーランクの世界」でしたね!


A 曲の様式を完璧に理解していて。
 まず自由曲にもってくるというのが
 なかなか勇気いるじゃないですか。
 しかも前の3団体がペンデレツキ、
 オルバーン、シェーンベルク。
 そこへ来てこのプーランクという
 気持ち良さがありました。


B 4声の精度が凄すぎる・・・。


 うん、倍音が感じられて。
  さらに柔軟で音楽が自在な印象。


A そして2曲目のマルタン「Kyrie」!
 このKyrieで続ける意味をどう捉えるか?
 同じテキストで違う音楽の意味、
 いや宗教的に考えるべきか?と
 悩みました。


 現代的、そして古典的な教会という
  ふたつの教会の響きを目指す高い志ね。
  あと間髪入れずにアルトのあの声、
  なんなの?!


A そうそう!(笑)
 ズバリですよ、
 音色といいニュアンスといい!


C あの人数でマルタンを
 あれだけ鳴らし、存分に歌う。
 本当に凄いと思ったな。


 途中、アリアを歌うがごとく
  歌い回しの良さにも唸りましたね。


A いや~、マルタンも
 この曲を残してくれて良かったなあ。


 たしか作曲から
  30年以上経っての初演でしょ?


A そう、プライベートで書いて
 発表するつもりが無かったのに
 20世紀を代表する宗教曲になったという。


C やっぱりプーランクもマルタンも、
 素晴らしい作品だね。
 

AB文 本当に!


 名曲を名曲と感じられるように
  聴かせてくれたのがとても嬉しくて。


A このお腹いっぱいの
 混声部門の最後を
 2曲のKyrieで飾ってくれたのは
 個人的に凄く感謝してます。


B 大会開始から6,000団体目のキリ番。
 そして今年も大トリで、
 さらに2年ぶりの松村努先生!
 客席の拍手が凄いこと!!(笑)


AC文 出来過ぎだよね!(笑)


 プーランク、マルタンが名曲って
  さっき言ったけど。
  過去にCD、生演奏、アマチュア、プロ、
  海外の団体も含めて
  何十団体も聴いているわけですよ。
  それでもコンビニさんの演奏に
  心動かされ、涙が出てしまう。


B 過去の演奏が吹っ飛ぶ!


 そう!
  コンビニさんの演奏を聴いてね、
  「合唱を好きでいて良かったなあ……」と
  しみじみ思いましたね。


A それは最大限の褒め言葉ですね・・・。

 

メール、ツイッターの感想です。


感動しました。


美しい協和音のハーモニー


コンビーニやっぱ凄い


トータルで精度が高すぎる
素晴らしすぎる和音に吹いてしまった


改めてプーランクのミサ ト長調って良い曲だなあと思いました。


午後の部をずっと聴いてて、もう頭ん中グッチャグチャな中、美しいプーランクが聴けて、ホッとしたから。
やっぱコレだよな、と。


あの人数で作られている音色音圧が美しい
オオトリとしてとてもふさわしいような演奏でした


課題曲、すごく好みでした。
宗教曲も威圧感なく男声の声もしっかり響き、女声の声が溶け合い至福の時間でした


どこも上手くて差がない中で、課題曲・自由曲ともに良質な演奏を聴かせてくれたと思うので(投票)。


コンクールの締めにふさわしい完璧な演奏


直前のシェンヌさんと人数がほぼ同じだけどサウンドの方向性が違っててどちらも上質なのが面白い
音圧がすさまじいのが配信でも分かった
G4は最も歌詞がはっきり聞き取れる
自由曲で繰り返されるKyrie eleison... の中にさまざまな感情が見え隠れしてた


課題曲は決定版だと思う。
クリアな発音とBASSがつくる和音の厚みが最高。
プーランク、マルタンもさすが。


鳴ってる音に隙がなく潤沢って感じ。
最後に理想としてる音を具現化してくれたからスッキリした


コンビニさんは圧倒的。G4は最高!


ソプラノの出力やや不足か?と気になったけど、決して天井低くて金切り声とかじゃないので、逆にまとまって聞こえる演奏でした。
上品上品、本当に音楽してた感じする。お疲れ様でした。


納得圧倒のG4
自由曲は豊かな声で「フルコンボだどん!」みたいな演奏(謎
若干ソプラノが疲れてる気がするものの、よくハマってる。
マルタンはいつかやりたい曲。ダブルコーラスなのに気づかないくらいの統一感
最後に1年はコンクール聴きたくない位のメインを頂きました


G4も素晴らしく、プーランクも好きな曲がこんなに素晴らしい演奏で、マルタンは演奏経験があるだけに、演奏の素晴らしさがいっそう感じられます。素晴らしかったです。


G4 声が光り輝いてるという印象、日本語の扱いも丁寧
2曲のKyrieには美しい祈りが溢れる。
プーランクは可憐で儚げなSをATBが深く優しく支え、マルタンは重厚で荘厳な響き。
最高のフィナーレ。

 

改めて、混声合唱部門の結果です。


【観客賞・混声合唱部門】

第6位 混声合唱団うたうたい

第5位 THE GOUGE

第4位 あい混声合唱団

同率第2位 
VOCE ARMONICA
クール シェンヌ

そして1は…

Combinir di Corista

でした!


さらに三重大会、全43団体で一番観客に支持される、
【観客大賞】を受賞された団体は


Combinir di Corista


でした!
ご投票ありがとうございました。

混声合唱部門第1位、そして全43団体から選ばれる観客大賞も受賞されたことで、コンビニ店員さんからメッセージを戴いております。

* * * * * * * * * * *


この度は観客賞1位と観客大賞(2年連続!)を頂けましたこと、たいへんに嬉しく思っております。トリ演奏への高陽感とともに、松村店長の全国帰還を祝して万雷の拍手を送ってくださった会場の皆様と、演奏をお聴き届けいただきました全ての皆様に感謝申し上げます。

今回は様々な節目での全国出店となりました。
松村店長の全国復帰、コンビニ初!のオオトリ、そして大会のべ6000団体目での演奏。昨年とは異なる緊張がある一方で、同じ舞台に店長がいる安心感に包まれながら15分の舞台に臨むことができました。私たちが思い描いた「智慧の湖」と2つの教会を皆様の心に映し出すことはできたでしょうか...?
次回、新潟でもコンビニの挑戦を見届けていただけますと幸いです。

2023年はまた多くの本番を予定しております。
大きなところでは「Tokyo Cantat」(5/4(木祝),@すみだトリフォニーホール)に出演いたします。カンタートではピアニスト・浅井道子先生をお迎えして「田園に死す」(作曲: 三善晃, 作詩: 寺山修司)を演奏いたします。三善先生の生誕90年/没後10年の節目にもなりますので、ぜひ多くの方にご来場いただきたく存じます。
また、「第13回定期演奏会」(7/29(土),@紀尾井ホール)に向けた商品開発もスタートしております。皆様ぜひご来場ください。

「合唱」という共通点でコンビニと出逢ってくださった皆様がまた一年健やかに過ごされることを願って、受賞のメッセージとさせていただきます。


* * * * * * * * * * *

コンビニ店員さん、ありがとうございました。
昨年は松村店長ご不在での文部科学大臣賞、カワイ賞など賞総なめということで、今年のプレッシャーは大変なものではないかと心配していたのですが、見事に期待以上の演奏でとても良かったです。
万雷の拍手の一員として嬉しく思います(笑)。

店員さんが書かれていた「Tokyo Cantat」、公式ツイッターの投稿を転載します。
コンビニさんはもちろん、他出演団体、選曲もかなりのもの!

 

来年も、コンビニさんの音楽が、多くの方たちへ広く深く届くような良い年になりますように。
観客賞第1位&観客大賞、本当におめでとうございます!

 

(次回は大学ユース部門、印象的だった団体の感想を) 

 

観客賞座談会・混声合唱の部 その2

 

 

おわせ港まつり(尾鷲市)
提供:三重フォトギャラリー

 

 

 

混声合唱部門、4位!

 


東京都・東京支部代表

あい混声合唱団

https://twitter.com/ai_kon

(混声57名)

 

文 課題曲G4「智慧の湖」、好きでした!
  言葉の扱いがとても繊細で
  弱声も美しくてね。


A 日本語の処理が凄く上手い。
 メロディと日本語のイントネーションを
 どう扱うかが本当に丁寧だと思いました。


C 統一感があったんですね。
 それは日本語の扱いが丁寧なことに
 通ずるものがあったかも。


 「智慧の湖」なのでやっぱり
  知性を感じさせて欲しくて。
  あい混さんは言葉の処理、
  構成など作品の向い方に
  じゅうぶん智慧を感じさせてくれました。


A 自由曲:宮本正太郎
 「アモール・ファティ」、
 面白い楽器がいっぱい出てきて(笑)。


C ハーモニック・パイプを回しているとき
 人にぶつからないか心配になりました(笑)。


A 最初のレインスティックも
 世界に引き込んで効果的!


 新しい世界を提示していて
  とても良かったです。
  黒田三郎のこの詩を選択したのも
  他の合唱曲との違いが際立っていて。


C ニーチェの「運命愛」に対する抵抗……
 一般的な合唱曲では
 なかなか取り上げない詩ですよね。


 作品としても
  いわゆる「合唱」への固定概念を
  破るようなもので。
  ラヴェル「ヴァルス」を
  イメージしたというだけあって
  合唱、器楽の相まった
  うねりと音響に惹かれました。


B 弱声部の抒情的な部分と
 強声部の突き抜けていく部分、
 どちらも活き活きとしていて。
 激戦の東京支部を抜けてきたのも
 納得のもの凄い演奏でした。


A 室内、同声、混声、
 どの部門にも出て金賞をかっさらう。
 今回の相澤先生の合唱団は
 20年前の松下先生を思い出しますね。


B 作曲家、宮本正太郎先生が
 団員というのも面白いね。
 自分たちの持ち味を活かした
 作品を出してくれると言う。
 羨ましすぎる……(笑)。


C 「定点観測」の女声ならではの
 抒情的な響きは
 混声にはないものかな?と思ったけど、
   この「アモール・ファティ」と
 2曲を聴いて宮本先生の作風というか
 独特の抒情性があるなと感じて。
 この曲、大学ユースを中心に
 これから流行りそう。


B 相澤先生の指揮に余裕が
 出てきましたね。
 合唱団の演奏精度も
 以前出場していたときと比べ
 格段にレベルアップしている。


 あとピアニストが凄く豪華!
  課題曲は
  渡辺研一郎先生だけだったけど、
  課題曲が終わった後に
  袖から松本望さんが出てこられて。


A 松本望さんを
 こういう使い方するの?って。
 野球で喩えたら
 WBCで柳田を代打で
 使うようなものですよ!
 「スタメンじゃないんだ?!」


BC文 (笑)


 あの連弾、素晴らしかったね。
  中間部のピアノ演奏に
  聴き惚れた。
 

C 「アモール・ファティ」という言葉も
 効果的に響くよう散りばめられ、
 クライマックスへ向かい高まっていく。
 

 生演奏で聴く意味がある
  音響と演奏でした。
  こういう新しさを感じさせる作品を
  練り上げ集中度高く演奏する場として
  コンクールは最適ということ。
  そしてこの作品を
  最高の形で提示してくれた
  相澤先生とあい混さんに
  感謝したいですね。


メール、ツイッターの感想です。


課題曲が素晴らしかったです。


ピアノ上手すぎ


全パートの音色が暖かい印象。
G1 導入部分のバスの音色が深く美しい。
曲の世界観を見事に捉えて表現していて気持ちのいい演奏。
アモール・ファティ
声と曲の魅力、熱演に思考停止。
ただ曲の持つ力は最大限に届けられたと思う。
ただ正直何回か聞かないと頭が追いつかない


配信でも圧倒される程の美しい演奏でした


高い基礎力に支えられた充実した音楽構成
難易度の高い(だろう)箇所も何でもないように聴かせてくれた
会場で聴いてたら圧倒されていたこと間違い無しだろうな… 配信で聴けただけでもよかった


あれだけの人数(もちろんしっかり鳴らせる方々)を並べておきながら、声に頼らない繊細で霧のかかった智慧の湖…贅沢だなぁ
新曲も聴いたことのないような作風&コンクールっぽさとは離れた表現に、勝手に新時代を感じていました。


課題曲はまずピアノがピカイチ素晴らしい。合唱も周りが3回転半に苦しんでいる中、余裕で4回転飛んでる感じ。文句の付け所などない
自由曲はもうなんだ、、合唱界にも大きな資本主義の波を感じるよ。豊富な人材、才能、これはもう社会問題とすら言える演奏だったぜ、、

 

 

続いて同率2位!
出演順に

 

千葉県・関東支部代表
VOCE ARMONICA

https://twitter.com/vocearmonica

  (混声38名)

 

文 課題曲G1、
  ムジカ・フィクタをけっこう……。


B そう!あと調も半音下げてましたね。


 ダークな雰囲気が強まって
  この曲に対しては良かった。


B あと発声。
 アルモニカさんは今まで
 声楽寄りの発声イメージだったけど
 今回は少し明るくなったなと。


A うんうん、
 今まで鋼鉄の声と言うか
 硬い芯が一本入っているような。


C 発声面は良くなってきたんじゃないかな。


 自然な感じになってきましたよね。
  あとテンポ感が良かった!
  女声パート、男声パートで
  それぞれ追いかける箇所、 
  あれぐらいのテンポが最適。
 

B アルモニカさんは
 最近課題曲にG1を
 よく取り上げるようになったのかな。
 熟れてきた感じがありました。


 そう、いわゆる「熱演」とは違う
  落ち着いた魅力が加わってきたような。
  自由曲:千原英喜「女殺油地獄」は?


A 全員後ろ向きから
 斜めがけのタスキというか帯、
 あれはトランプのイメージ?



 着物の襟じゃないの?(笑)


A 凄い熱量の作品。
 見せ場も多く作って演劇的だったし。
 

C ほとんどの人が千原先生の
 「ラプソディー・イン・チカマツ」を
 連想すると思うんですよ。
 でも「ラプソディー」よりは
 語りが多く歌う部分が少ないんだよね。


B その語りを良く捉えていたと思って。
 若い団員さんも多いのに。


A うーん、アルモニカさんはやっぱり
 発声の素晴らしさがあるので。
 語りが多いのは
 それを活かす作品だったのかな?と。


 いや、今までその発声を活かし
  金賞を受賞してきたからこそ
  新しい一歩として
  「女殺油地獄」なんじゃないの?


A それはそうですね。
 凄くチャレンジングでした。
 文吾さん、ぜひ五社英雄監督の
 「女殺油地獄」を観てから
 またこの作品に
 向き合ってみてください。


 お、観てみる!
  こういう題材から世界が広がるのも
  良いことですね。
  中間部のお吉が思いを切々と歌う箇所、
  あそこはとても良かった。


B アルモニカさんって人数少ないほうなのに
 大人数の団体に匹敵するくらい
 声が鳴るので、
 どうしてもガンガン歌う
 強声部の印象が強いんだけど、
 実は弱声部や叙情的な部分も上手いですよね。


 そうなんですよ、
  あの箇所がきっと作品のキモ!
  あそこがちゃんと歌えてなかったら
  作品として弛緩したものになるから。
  ああいう表現が優れていたからこそ
  他の派手な部分も活きたんだと思います。


B 今年は委嘱作品ということもあって
 この作品の世界観を表現しようと
 語り含め、表現力も付いてきているなぁ
 という印象でした。


メール、ツイッターの感想です。


とにかく衝撃でした


劇的


超楽しかったです。


地元でよくぞこんなにやってくれた…最高過ぎる…


たのしそうだったのがいちばん🥰


本当に歌声、表現素晴らしく、圧倒されました✨✨✨


圧倒的な千原ワールド炸裂


毎回、意欲的なプログラムに感服させられます。
今回、演奏を客席で体感できなかったことが悔やまれます。
課題曲もG1はここが個人的には一番でした。


女殺油地獄のせいでかなりの団体がかすんでしまった(@_@。
アルモニカ、黒川さんさすがです。


G1 やや骨太で荘厳な作り、しっかり聞かせる演奏
女殺油地獄
タイトル以上のインパクトある演奏
かけ声?セリフ?や振り付け、楽器もあるため発声にやや乱れもあるが、それを含めてのドラマといった感じでポジティブに千原節が会場中に届けられる。


劇団アルモニカだと思った。
指揮者の個性が出まくりだけど嫌にならない。
次々出てくる飛び道具に対処できない。
やっぱり千原ワールドが聴きたくなっちゃうのは日本人だからなのか。
海外にも絶対うける。


すげえものを見た…たぶんチカマツ全国初演観た人も同じ気持ちだったと思う
G1の移調がその後の不穏さを醸し出していて好き
歌舞伎調の語りが音楽としても効果的だった


アルモニカのジョスカンはこだわりの仏式発音にムジカフィクタがいい味を出していました。(令和の代表作がとてつもなかったのは言うまでもなく。)
個人的に黒川先生のパッション系(?)指揮が洗練されているように感じました。


ややもすると「飛び道具」扱いされがちな選曲を、インパクトだけに頼らず、中盤の濃密な千原サウンドもキッチリ決めつつ、終始音楽の世界観に没頭させられる見事な演奏でした。
指揮の黒川先生が楽しそうで、見ているこちらも楽しくなりました!


課題曲は音の粒が際立っていて流麗。フレーズの歌い方はピカイチ!終止だけはもう少し感じたい!
千原節全開。指揮の黒川さんもノリすぎな位ノリノリ🤣並々ならぬこのコンクールへの熱量!「コンクールなんて」と言われる時代に溢れる野心を感じる、金賞だよ!ブラボー!

 

 

同率2、2番目の団体は


奈良県・関西支部代表

クール シェンヌ

https://twitter.com/choeur_chene

 (混声38名)

 


A いや~、良かったですね!


BC文 うん!素晴らしかった!!


A 課題曲G2「Es ist verrathen」がもう
  お手本のようで。


C 4パートほぼ同じ人数なのかな?
 だからカルテットのような並びで。


B ピアニストの浦史子先生が
 合唱では無く、
 本当にカルテットの時の伴奏!


AC文 あ~~!


B 歌い手と合わせるときは合わせるけど
 それ以外は自由に弾いていて。
 その自由さがとても良かったです。


C 人伝にドイツ語に
 こだわっていると聞いて
 楽しみにしていたんですが。


 どうでした?


C いや、期待以上でした!
 とても良かった。


 音楽の軽やかな流れも良かったですよね。
  自由曲:シェーンベルク
  「地上の平和」も素晴らしかった。


B 集中力が凄かった!


 音楽がとにかく切れない!
  フレーズが各パート明確で
  ずっと続き、
  それでいて和声も保って。
  どういうことだ!?って。


A あと前の団体が最大人数、
 75人の淀川混声さんで。
 もちろん一番ホールを
 鳴らしていたんですけど。
 でもシェンヌさんは
 約半分の人数なのに
 鳴りが負けていない。
 あれにはビビりましたね。 


C 今年は世界情勢から
 こういう作品を選ぶ団体が
 多かったんですけど
 それにどう説得力を出すか、
 やはりシェンヌさんは上手いな~と。


 去年も「地上の平和」を選んだ
  2年分の思いが・・・。


A    うん、その熱い思いは伝わりましたね。


B    確信。


C    揺るぎない。


・・・一同、しばし沈黙・・・。


A ・・・あの、
 あまりにも上手いから
 もう言うことが無いです。


BC文 (笑)


 シェンヌさんの感想は
  毎回そうなんだよね!(笑)
  「良かった」を
  言い換えているに過ぎない!


C だって道場六三郎が料理出したら
 ウマいに決まっているでしょう?!


A じゃあ、感想言います。
 「生演奏とは思えない」


BC文 (笑)


A あ、もうひとつ、「CDみたい!」


BC文 バカ感想すぎる!(笑)


 フレーズの開始と
  音楽の間も絶妙でした。
  「地上の平和」で泣けると
  思わなかったです・・・。
  シェンヌのみなさん、
  これぐらいの感想で
  カンベンしてください(笑)


B 私たちレベルではもう語れません(笑)

 

メール、ツイッターの感想です。


感動しました。


地上の平和 もう一回力つけて歌いたくなりました。


難曲を素敵に思わせてしまう素晴らしさ


音色だけでなく佇まいにも気品がある
上品なG2は審査員的にはどうなんだろう…
長丁場の自由曲の最後の最後まで発声が崩れることなく、美しくも力強い演奏だった


課題曲が素晴らしかったです。


関西コンクールも聞きましたがとにかく圧巻でした、何食べたらあの声量になるんやろう。。。


カルテット的な並び。音の運びが自然。ただ流すでなくかなり吟味された流れに拘りを感じる。ベストG2
自由曲、わたくし如きには良いのか、そうでなければどこが良くないのかもわからんぬ。難しい。ただ前当日練習しすぎたのでは、、?と感じさせる部分も。お疲れ様でした!


課題曲の演奏の中で、1番団体としての想い、解釈を感じる演奏に感動。
Friede auf Erden 
言語は全くわからないのに声色、音色で様々な感情を聞く側に見事に届ける。
なんせミスがない。


シェンヌさんは圧倒的。
G2を歌えてたのはシェンヌさんだけだったように思います


推し
尊い
ありがとうございました
課題曲をちゃんと(ともすれば)自由曲より作ってくるクオリティに今回も脱帽


シューマンも、そして、地上の平和も語尾があんなに素晴らしいのは感動しました(((o(*゚▽゚*)o)))♡
素晴らしい演奏ありがとうございます✨

 

(第1位の感想に続きます)

 

観客賞座談会・混声合唱の部 その1

 

 

四日市ふれあい牧場(四日市市)
提供:三重フォトギャラリー


今回から混声合唱部門の座談会を。


それでは6位!

福岡県・九州支部代表

混声合唱団うたうたい 

https://twitter.com/utautai_choir

 (混声45名)


 うたうたいさんが
  課題曲G1演奏するのが凄く意外で!


A でも極端に良くなかったですか、このG1?!


BC文 うん、良かった良かった、など同意の声


A あと全員がマスクしていたんですけど。
 よく聞く
 「マスクをしていないようだ」じゃなく
 「マスクがあることをサウンド作りに
  活かしている」と
 勝手に思ったんですよ!
 直線的に出そうなのを丸める、
 結果的にG1には理想の音色になっていたと。


C 安心して聴けましたよね。


 曲にふさわしい雰囲気を醸し、
  まとまっていたと思います。
  自由曲:三善晃
  「戦いの日日」「かどで」は?


A やっぱり大人の説得力ですよね。
 今の時代に高嶋先生がこの曲を
 選ばれるのもよくわかりましたし。


B 選曲としてもうたうたいさんに
 ハマっていましたね。
 「戦いの日日」のソロは
 みなさん味があって。


 ソロも重要な作品ですよね。


B そこに様々な感情を聴け、
 音楽が凄く深まった!
 テノールのNさんのこのソロは
 前にも聴いたことがあるけど、
 より表現が深まっていて上手でした。
 

 うんうん「俺の手は」、
  世界が広がってぐっと
  引き寄せられた気がしたものね。


C 一般合唱団らしい団体だなと
 前から思っていて。
 高嶋先生を慕い、
 福岡だけでは無く少し遠方からも集まって。
 以前は女声がやや散漫な印象もあったけど
 最近はとてもまとまって上手くなってきた。
 

 年々、基礎力が上がっている気が。


C そうそう。
 今回も曲の構造をわかって歌っている
 気がしました。


 自由曲2曲の歌い分けもしっかり。
  「かどで」はゆったりしたテンポから
  あたたかさも伝わってきました。

 


メール、ツイッターの感想です。


歌はことば、【歌う】ということがすごく伝わる演奏。


多く続く平和への歌の始まり。
指揮者の言葉に思いを乗せ届ける合唱の真骨頂。


三善の持つ内面の咀嚼表現に泣きました。
やっぱり日本語の歌が聴きたい。


サウンドが充実していて、6声の自由曲も破綻なく言葉のニュアンスを大事にしながら演奏していた
定番作品で全体の見通しがもちやすかったのもありそう


コロナ禍以前から爆発的に上達していたのと、課題曲自由曲とも自信持って言葉をはっきり歌われていたので


G1は美しく清潔感のあるハーモニー
正統派と言った印象
戦いの日日「やめて」かどで「さようなら」この2つの言葉の中にある、場面ごとの様々な想いを見事に歌い分ける。
メンズウィードとは違う視点での平和への詩を見事に表現
ブラボー


高嶋先生のポリフォニー!丁寧な歌い方。浮かび上がる音が心地よい。リズムがもう少しほしい所も。
自由曲、あたくしごときが何か言える曲でもなし、ただただ楽しませてもらいました。壮年期以降の声と人生経験のなせる演奏。

 


続けて5位!


北海道・北海道支部代表

THE GOUGE

https://twitter.com/the_gouge

(混声55名)


A 良かったです!
 がんばりましたね。
 銀賞行けるかもと思ったんだけどな。


 そうそう、銀かな?って思ったよね。
  課題曲「草原の別れ」
  爽やかで明るく、
  作為的では無い自然な印象なんだけど
  実は細やかに作られている、と言うのが
  非常に面白くてね。


C メモに「牧歌的」と書いていて。
 良い意味で訥々・・・割とシンプルに
 歌っていると思ったんですね。


A 北海道支部大会を聴いた人の感想では
 だいぶテンポを揺らしていたそうなんですね。
 それで審査員の相澤直人先生が、
 これはガウジュさんに
 言ったのかは分からないんですけど
 「シンプルな曲は最終的には
  シンプルに演奏しなければならない」


BC文 あ~~。


A 「シンプルな曲は指揮者や合唱団が
   いじくり回したくなる。
   取り組む段階ではそれでも良いけど、
   最後にもう一回シンプルに戻す必要がある。
   ペペロンチーノのコンテストに
   海老や別の食材を入れたくなるのは分かるけど
   最後はシンプルに戻さなければなりません」


B 曲中の細かいニュアンスが
 いくつも感じられたんですよ。
 ちょっとの違いなんだけど
 とても納得する箇所がありました。


文 自由曲:三善晃
  「私が歌う理由」「沈黙の名」は?


A 第一声、出た瞬間に平田先生の音
 「平田サウンド」だな、と。
 安心して聴ける。


C サウンド・・・「平田サウンド」であり
 ちゃんと三善晃の音になっていましたね。


 それは絶対そう!


C 三善先生が人の声で想像していた音を
 実現しているな、と思った。


 1曲目は軽やかなリズムが
  心地良かったですね。
  男声も優れていた。


A ガウジュさんの女声は
 以前は高校を卒業したばかりの子が多く
 ベテランの男声と
 乖離するイメージがあったけど
 今回はソプラノも大人っぽくなり
 ひとつの合唱団として聞こえましたね。


 課題曲と自由曲の2曲、
  細やかな工夫を凝らしているのだけど、
  自然に心地良く聞こえる。
  これは素晴らしいガウジュさんの個性。
  また近いうちに聴いてみたいですね。


B 以前より大人っぽくなっても、
 爽やかさは失っていなくて
 とても好感が持てました。
 もっと聴きたいと思わせる
 声と演奏でした。


メール、ツイッターの感想です。


爽やかさと若々しさ


G3 の入りから、世界観が広がってきて、一番良い G3 でした。
エネルギッシュなサウンド、多彩な表現力がドストライクでした。


G3は昨日の、みなまたとは違った等身大の思いを爽やかに歌い上げる。
数多く歌われた名曲を流れるように歌いながらも丁寧に言葉を紡ぐ好演


爽やかなG3めちゃよかった
自分が今までに聞いたG3の演奏の中で1番好き


GOUGEさんの三善晃、良かったです。全曲聴きたい


音場の広がりが良い 
歌い手の作品への共感と自発性が感じられる
自由曲1曲目は11年前の札幌北の演奏が好きなのでニコニコしながら聴いてた


若く爽やかなハーモニー
各声部同士のバランスが抜群。
特にfから< >する幅が非常に広いのに叫ばず本当に美しい音色
G3 爽やかな歌声でいい意味の切なさもしっかり歌い上げる。
地球へのバラードはこれ以上ないほど真正面から正攻法で丁寧に仕上げてるなと感動しきり。


何だか歌う前から「大家族」感があって、課題曲は歌い始めても暖かくて、曲が大事にされてるなぁと幸せな気持ちに
自由曲は往年の名曲。何と清潔な演奏か!よく見ると若い人ばかりだった。本来好きな演奏なのに味ある合唱を聴きすぎてやや淡白に感じてしまう。でも好みです!


あ、この、THE GOUGEの音楽のタイプ好きだわ。
ものすごく洗練されているかと言われるとそうでないかもしれない。でももはやそんなことどうでも良いグッとくる演奏だなぁ。
温かくて最高。好き。
THE GOUGE、ブラーボ!


「草原の別れ」、驚いたのは楽譜に書いている通りにやって、音楽にあまり思いを込めず演奏する。
だから平田先生の思っていらっしゃる「別れ」というのは変にベタベタしたものでは無く、変にアッサリするものでは無く、「……じゃ」っていうさりげないのが平田先生の別れなのかな、と。
執着があまりないのが逆に愛を感じてしまって。
「また会えるよね」も入っているし「おまえのことを大事に思っている」も入っている。
あの演奏には実に感銘を受けました。
練習ではあれこれやっていた上で、本番の演奏ではさりげない、そこに価値があるんだと思います。

 

 

(混声合唱部門第4位の感想に続きます)