観客賞スポットライト 室内合唱部門 その2

 

 

 





再度観客賞の投票についてご説明します。



参加資格:「大学ユース部門」「室内合唱部門」
     「同声合唱部門」「混声合唱の部」、
      それぞれ全団体を聴いていること。
      (その部門の出演者は投票できません)



投票方法は2つあります。


1)ツイッターによる投票

投票方法:ご自分のツイッターアカウントで
「大学ユース部門」「室内合唱部門」なら
それぞれハッシュタグ 

#大学ユース17 
#室内合唱17

を付けて
25日大学ユースの部終演(予定13:21)
室内合唱の部終演(予定16:59)から
審査発表前の18:00までに
良かった2団体を書いてツイート。


その際、各団体の後に感想を書いていただけると
とても嬉しいです。
1団体だけの投票でも結構ですよ。
3団体以上を書かれると無効です。すみません・・・)

※昨年、ハッシュタグを間違えた方が
何人かいらっしゃいました。
1文字でも間違うと捕捉できないので
正確にお願いします!

 

 

ツイート投票の例:

ムジカ●● 熱い演奏に燃えました!
▲▲声友会 密なアンサンブルと笑顔が良かったです。#室内合唱17

 

 

 



ツイッターアカウントを持っていない方は

2)メールによる投票

投票方法:メールアドレス
bungo0618*yahoo.co.jp
(↑ *を@に替えて下さい)
良かった2団体を書いて送って下さい。

件名は「観客賞」で。
締め切りの時間は
ツイッターでの投票と同じです。


いかがでしょうか?
つまり

 


1)その部門の出演者じゃない全団体聴いた人


2)2団体もしくは1団体を書いて


3)部門終了後すぐに投票

 

 


…してくださると、とーってもありがたいです。
たくさんのご投票をよろしくお願いします!



f:id:bungo618:20171108195441j:plain

Photo by ピアノストさん

 



室内合唱部門の続きです。
今日は3団体をご紹介します。




最初は東北から実力ある若手合唱団の登場です。







4.福島県・東北支部代表

L'Aube des Temps(ローブ・デ・タン)

(混声21名・第66回大会から5回目・5年連続出場)



「時代の夜明け」を意味する団名が示されるように
福島県内出身の若手シンガーを中心に結成した合唱団です。

あの菅野正美先生が指揮者をされていて、
昨年の自由曲はブルックナーのモテットを端正に。
スペイン・バスク地方の作曲家
フリオ・ドミンゲスの現代作品を
丁寧に、センス良く演奏されたのが印象的でした。


今年の課題曲はG1 Adorna thalamum tuum, Sion

(Orlande de Lassus 作曲)

自由曲はKlusās dziesmas (静寂の歌)より
II. Dusi Dusi (眠れ 眠れ)
III. Trīs meži (三つの森)
作曲: Pēteris Vasks

"Dwa motety wielkopostne"(2つの受難曲)より
Crucem tuam adoramus, Domine
(貴方の十字架を信じます 主よ)
作曲:Paweł Łukaszewski


ラトビアの作曲家ワスクスの哀切な2曲のあと、
ポーランドの作曲家ウカシェフスキの
陽が射すような温かみのある作品が続きます。


ローブさん、4年前にはこの「静寂の歌」より
1曲目を演奏していました。
当時も整った発声が、
作品の持つ緊張感を生かしていた印象がありました。
今年も精緻な響きを聴かせてくれることでしょう。




 




続いて昨年は武満徹「うた」を
洒落っ気たっぷりに演奏されたこの団体です。





 

 

 



5.徳島県・四国支部代表

Serenitatis Ensemble

(混声21名・2年連続出場・第65回大会から3回目の出場)




結成が2005年の「セレアン」とも呼ばれる
Serenitatis Ensemble。
Serenitatis (セレニターティス) には、
ラテン語で「晴れやかな」「穏やかな」という意味があるそうです。


昨年は武満徹氏の「うた」を
フレーズ末の繊細さにこだわり。
そして「恋のかくれんぼ」では
優しくゆったりとした雰囲気で演奏。
午後のひとときを過ごす音楽として
実にふさわしい演奏でした。


今年の課題曲はG3「子どもは……」
そして自由曲は
詩:谷川俊太郎
曲:湯浅譲二「歌 A Song」

へぇー! 湯浅譲二先生って代表的な
日本の現代音楽の作曲家じゃないですか!
今年も京都の西城陽高校が全国大会で
「芭蕉の俳句によるプロジェクション」を演奏し
金賞を受賞されました。



f:id:bungo618:20171108194519j:plain

未聴感!
(さそうあきら「ミュジコフィリア」4巻より)


しかし、今回の演奏曲は聴きやすい作品とのうわさ。
どんな曲か楽しみです!


 

 

 




21分の休憩後、4年ぶり、福岡の期待の新星が登場です。





 

 





6.福岡県・九州支部代表

Chor Doma

(混声24名・4年ぶりの出場・第66回大会から2回目の出場)

 

 

 
4年前の出場時
佐藤賢太郎先生(Ken-P)作曲の
「Missa pro Pace」より

Kyrie, Gloriaを演奏されたDomaさん。

当時、指揮者の寺田有吾先生は
大学部門を除く他部門すべてで最年少の24歳で出場。
団員さんもそれに応じた若さが眩しかったです。


4年前の観客賞では


「若者たちが心から共感して
『良い曲だよ!』と真摯に伝えてくれる・・・
それに目を潤ませて聴きながら
『俺はなんて多くのものを失ってしまったのだろう…』
と、この演奏で改めて気づいてしまって」

「Domaの美しさって、加齢によって消えていく繊細さみたいな。
儚い、この一瞬の演奏と感じさせるからこそ美しいよね」

「汚れた大人たちには無いものが」
「Chor Doma! 君たち眩しすぎるぜっ!」との声が次々と。
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2013/12/08/184731

 



あれから4年。
Chor Domaさんの今回の演奏曲は
課題曲G2のプーランク。
そして自由曲は
Eric Whitacre作曲
「Alleluia」

力強く、時には静謐に。
さまざまな「アレルヤ」のリフレインから
神秘的な音響が醸し出される作品。




団員さんからメッセージをいただきました。

 


Chor Domaです。
私たちはごはんのおいしい街・福岡で、
「ピッチとアインザッツ以外は自由な合唱団」を
目指して日々のびのびと活動しています。

課題曲は、私たちの一番の持ち味である
アンサンブルを活かせそうなG2を選びました。
プーランクの作品を扱うのは初めてで、
その繊細で複雑な和音には苦戦しながらも、
周りを聴くこと、能動的にフレーズを動かすことなどを
意識して練習してきました。
ただ美しいのではなく、
曲より微かに滲み出る狂気まで
ご堪能いただければと思います。


自由曲は、実はある団員の
熱烈なアプローチによって選ばれました。
作曲者のE・ウィテカーは、特定の信仰はもたず、
これまで所謂宗教曲も書いたことがありませんでしたが、
ある時インスピレーションを受け、
この「Alleluia」を書いたと言っています。
彼が賛美するものは、宗教的なものを超えた
「存在そのもの」なのかもしれません。
そこから何かを受信した我が指揮者は、
「存在、宇宙、アーメン」「ガイア=コスモ理論」など
様々な迷言を残しました。
我々団員は戸惑いながらも、叡智を超えた察し能力で、
私たちなりの宇宙を表現すべく練習してきました。


全国大会という大きな舞台。
そこに立つことは正直とてもプレッシャーもあり、
胃腸弱い系合唱団を自称する
私達のお腹はキリキリと痛みますが、
自分たちがやりたいことにどこまで近づけるか、
ギリギリまで挑戦していきたいと思います。

f:id:bungo618:20171108194816j:plain

秋に行った合宿での風景だそうです。





団員さん、ありがとうございました。
…とりあえず、寺田有吾先生が
素晴らしい指揮者なのはわかりました。



この4年間でChor Domaさんは演奏会を行ったり
35人1列オーダー指揮者無しでパレストリーナを演奏したり
いろんなことがありました。


福岡という岡山からは遠い地なのに
意外とDomaさんの演奏を聴いているんですよね。
その演奏の全てが、鮮烈でした。



4年前の感想ではさらに


「これからもっといろんなことができそう」
「応援したくなる!」
「退場する最後の団員さんまで拍手が続いてましたね。
 共感して聴いた人が多かったのでは」


Chor Domaを知る人はかつて
「この団はやりたい曲を好きなように演奏するスタイルなんです。
 コンクールだから難しい曲をやろう、では無いんですね」
…と言っていました。


寺田先生、Chor Domaのみなさん、
この4年間で培ったもの。
あなたたちの好きな曲を。
あなたたちがやりたかったことすべて。
どうか私たちに力の限り聴かせて下さい!



(明日に続きます)

 

 

 

 

観客賞スポットライト 室内合唱部門 その1

 

 

 





大学ユース部門の後は69分間の休憩。
ここで大会初めて?の客席入れ替えがあります。
続けて聴かれる方は荷物を置いていかれませんよう!

 

f:id:bungo618:20171107194415j:plain

 

 

 


さて、14:30から24人以下の室内合唱の部です。
チケットは・・・まだ購入できますね!

 

 

f:id:bungo618:20171107194438j:plain

 

 

全日本合唱連盟 入場券販売案内




室内合唱の部、なかなか面白いですよ。
もちろん「勝負!」という選曲も良いのですが、
どちらかというと一般の人も楽しめるような選曲も多く、
そしてなにより
「この音楽を楽しんでるんだ!」という雰囲気が
伝わってくる団体が多いのも特徴です。

大学生のみなさん、観光は月曜日以降に取っておいて
審査発表まで室内部門を聴いていくのも手!…かもよ?



それでは室内部門に出場の団体をご紹介しましょう。

14:30から始まる室内部門、最初の団体は、
広島からはじめましてのこの団体です!

 

 

 

 

 



1.広島県・中国支部代表


室内合唱団“零”

(混声15名・初出場)


 


初出場おめでとうございます!


”零”さん、課題曲はG2のプーランク。
そして自由曲は…。

 


指揮者の縄裕次郎さんからメッセージをいただきました。 

 

 

室内合唱団”零”は、
2013年に広島で質の高い演奏をしようと
結成された団体です。
インドで0が発見されたように、
今までない新しい価値観を生み出したいと
“零”と名付けられました。
時々、澪や雫と間違えられます。

レパートリーは、邦人作品ではこれまで、
《無伴奏混声合唱のための『蝶を夢む』》(西村朗)や
東混の記念すべき初めての委嘱作品
《台湾ツウオ族の歌》(作曲:清水脩)、
合唱団響委嘱の《古代エジプト恋愛詩集による
無伴奏混声合唱のための「5つのマドリガル」》など、
秘められた名曲を中心に演奏してきました。
外国語曲も、
TROIS PSAUMES DE DAVID (曲:Darius Milhaud)や、
Lamentation of Jeremias Prophets
(作曲:Alberto Ginastera)など、
日本ではなかなか聴くことのない曲を取り上げています。
(これらの演奏はすべてYoutubeで聴くことができます)

そんな“零”が今回取り上げた曲は、
千原英喜先生の書かれた
《混声合唱の為のピエタ -隠れ切支丹二つの唄-(初稿)》です。

さて、この曲、Wikipediaにも
千原英喜作品総覧にも書いてなければ、
パナムジカの入荷の予定もない。
どうやら隠れ切支丹シリーズだと思われるが、
もしかして新曲委嘱なのか!?
と思われた方もおられるのではないでしょうか。
いえいえ、違います。
なんとこの作品、千原先生が学生の時に書かれた作品なのです。
はっきり言います。この作品は凄いです。
間宮芳生先生の影響を
囃子言葉や音の選び方などに色濃く見せつつ、
天才千原英喜ならではの世界観
(後に千原ファンタジーとなる)が至る所に垣間見え、
なおかつ一音一音が濃密に書かれているため、
長くはない作品なのに重量感があり、
楽譜を何度読んでも常に新しい発見がある…。
松原千振先生がこの作品に出会ったことがきっかけで、
後にこの作品がかの有名な
《混声合唱のための『おらしょ』》に繋がっていき、
今日の千原作品の数々があるのです。

さあ、皆さん、聴きたくなりましたか?
“零“は室内合唱部門の1番目です。
昼御飯は早々に切り上げて、
ぜひ室内合唱部門、頭から聴いてくださいね(^^)

 

 

f:id:bungo618:20171107194820j:plain

 

 


縄さん、ありがとうございました。
この曲を予備知識なく初めて聴いた時、実は私、
「…千原作品の集大成みたいだなあ!」と
感じたのを憶えています。
でも最近の作品ではなく、原点だったのですね。
「作家の処女作には、
 その作家の全てが詰まっている」という言葉がありますが
処女作とは違っても、それが感じられる作品です。

千原作品を演奏したことのある方も多いでしょう。
これは頭から聴くしかない!(笑)


室内合唱団”零”さんの演奏は
昨年の中国支部大会で聴かせていただき。

音響から言葉を立たせるセンスの良さ。
課題曲自由曲タイプがまったく違う3曲を
それぞれ見事に雰囲気を醸し出していたのが素晴らしい。
自由曲の選曲も個性あるもので、
「他と違うことをする」というのは創作者として
とても大事な姿勢だと思います!

…などと感想を残していました。

意欲ある若い指揮者と合唱団が全力で挑む
巨匠若かりし頃の作品演奏に期待です!




 

 


続いては北海道から
雪を思わせるクリスタル・ヴォイスの女声合唱団です。


 

 

 

 

 

 

 


2.北海道・北海道支部代表

ウィスティリア アンサンブル

(女声17名・2年ぶりの出場・60回大会から8度目の出場)




藤岡直美先生が指導された
枝幸、岩見沢、札幌の中学校OGの合同団体。
今年で結成17年目です。
以前は「枝幸ジュニア合唱団」という団名でした。

年月が経つにつれ、
その透明な声はそのままに、表現には幅が出てきた印象。


ウィステリアさん、今年の課題曲は
F1 Ave regina caelorum (Orlande de Lassus 作曲)

そして自由曲はみなづきみのり詩
松下耕作曲「うたおり」から
「薔薇」「戦場」

「薔薇は知っていた…」と始まる
秘密の哀しさを花弁に含んだ潤いある旋律。
そして「戦場」のストップモーションで止められたような
死の風景の残酷さと、余韻。
松下先生の作品の中でも人気の曲ですが、
ウィステリアさんならきっと
説得力ある演奏を聴かせてくれることでしょう。









続いては毎回観客賞で大人気。
特に昨年は信長先生の「唄」で聴く者の涙を誘い、
全50団体の中で一番の「観客大賞」も受賞。
そう。熱く、心を掴む団体と言えば・・・。










3.長野県・中部支部代表

合唱団まい

(混声22名・9年連続出場・第49回大会から15回目の出場)


 


まい団員さんからメッセージをいただきました。

 

 


課題曲はG4「まぶしい朝」を選曲させていただきました。
新しい年のはじまりの朝の清らかな空気、
希望に満ちた光を、
合唱団まいは20代から60代がうち揃う
無差別級テノールを皮切りに歌い上げます。

それぞれ回数は違えども!
これまでに私たちが迎えてきたまぶしい朝の数々を、
ホールいっぱいにお届けします。
指揮者 雨森先生、ピアニスト平林先生とともにお送りする、
表情豊かなアンサンブルをお楽しみいただけましたら幸いです。


f:id:bungo618:20171107195213j:plain

 

 


自由曲
Lagrime d'amante al sepolcro dell'amataより
第3部、第4部、第5部

モンテヴェルディをうたうと、
心が研ぎ澄まされるような感覚があります。
言葉以前に、私たちの心に直に響いて
火をつける不思議な力があるような。
創団以来、まいは、その力に魅了され続けてきました。
「さあ、もっと語れるだろう? もっと自由に、美しく!」

懸命に背伸びをするたび、
私たちの耳元にそっと囁いてくれる
この天才作曲家の声に励まされ、
私たちは少しずつ少しずつ成長してきました。

自由曲のLagrimeは、
モンテヴェルディが最愛の妻クラウディアと、
自身が実の娘のように大切に育てた
歌姫カテリーナを相次いで亡くすという
悲劇に見舞われた後に書かれた作品です。
マントヴァ公の命による作ですが、
モンテヴェルディがこの2人のミューズへの
深い愛情と哀悼の意を
この作品に昇華させたと考えるのが自然です。

各声部が互いに寄り添い、絡み合い、呼び交わして紡がれる、
五声マドリガーレの最高傑作。
合唱団まいは、25年の歴史の中で、
このLagrimeを演奏会で四度取り上げ
全曲演奏させていただきました。
しかし、どれ一つとして同じ表現はありません。

より、自由に、美しく。心の流れるままに!
合唱団まいが最も愛するモンテヴェルディ作品である
ラグリメを、私たちは、芸劇のステージで
全身全霊をこめて演奏させていただきます。

最後に、合唱団まい一同より。
モンテヴェルディのおいちゃん!450歳のお誕生日おめでとう!

f:id:bungo618:20171107195103j:plain

演奏会の前夜祭(!)だそうです。

 

 


まいさん、昨年の課題曲は
G1のモンテヴェルディだったんですが
その熱さ!人間臭さ!
休符をもため息と感じさせる大人の演奏。
ピアニッシモの音量ももちろん、
弱音にふさわしい音色、
なぜ弱くなる表現なのか?が
実によく考えられている演奏で、
たとえば旋律の減衰が
「心を残しながらも裡に沈んでいく…」
そんな印象を受けるのは、まいさんならでは。
年齢を重ねた先で、
やっと指が届く表現が存在する。
まいさんの演奏を聴いているとそんな思いが浮かびます。

今回は自由曲がモンテヴェルディ。
「愛する女の墓に流す恋人の涙」は
今までなんと4回演奏されたとか。

「合唱団まいが最も愛するモンテヴェルディ作品」

ここまで惚れ込んだ曲の演奏に
大いに期待が高まります!




(明日に続きます)

観客賞スポットライト 大学ユース部門 その4

 

 

 

 


大学ユース部門、最後の3団体です。

 

 

f:id:bungo618:20171106193658j:plain

 Photo by ピアノストさん

 

 

 

 

 



続いては昨年のチャンピオン。
日本最古の名門男声合唱団の登場!

 

 

 

 

 

 



9.兵庫県・関西支部代表

関西学院グリークラブ

(男声89名・9年連続出場・第59回大会から11回目の出場
 第1回大会からは25回目の出場)



前の北海道大学合唱団と同じ課題曲M2
プーランクの「Seigneur, je vous en prie」なので
聴き比べも楽しいのですが、
なんと言っても自由曲!

 


Bob Chilcott作曲
「Newton's Amazing Grace」
「Thou, my love, art fair」


「A Little Jazz Mass」を作曲されたチルコットなので
どんな「Amazing Grace」か楽しみ。
(かなりの変化球な編曲だとか…)
そして「Thou, my love, art fair」、これまた良いんですよ~。
キングズ・シンガーズの演奏、ちょっと聴いてみましょう。

 


The King's Singers - Thou, my love, art fair (Bob Chilcott)

 

 

・・・どうですか?
こういう曲を自由曲にするということ。
これこそシード、王者の余裕!
センス良く演奏できたら最高にカッコイイ!

きっと

 

「あれ? コンクール聴きに来たはずなのに
 これって関学グリーのリサイタル??」

 

となるに間違いありませんよ!









次は大学ユース部門、いや、今大会の最大人数。
昨年は観客賞1位で大人気だったこの団体です。


 

 

 

 

 

 



10.愛知県・中部支部代表

混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ

 

(混声136名・2年連続出場・第64回から3回目の出場)




昨年、鳥取民謡で会場を沸かしたグランツェさん。
それがどんなものだったかは↓の記事をどうぞ!


●鳥取県民の心を騒がせた演奏
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2016/11/24/235113

●観客賞座談会:大学ユースの部 最終回
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2016/12/19/114859



前回は5年ぶりの出場なのに金賞2位と実力の高さも証明。
今年の演奏曲は
課題曲G4「まぶしい朝」
自由曲はEric Whitacre作曲
「Leonardo Dreams of His Flying Machine」
(レオナルドは空飛ぶマシーンを夢見る)

指揮は1番目に出場の同志社グリークラブも振られる
伊東恵司さん。

さて、昨年は108名で出場のグランツェさん。
一気に人数も増えましたが良いことばかりでは無いようです。

代表の内藤正太郎さんからメッセージをいただきました。

 


混声合唱団名古屋大学コール・グランツェです。
この度はこのような機会をいただきありがとうございます。

コール・グランツェは昨年度からさらに団員数を増やし、
総勢130名で活動しております。
これだけ人数がいるというのは
私たちの最大の強みでもありますが、
その裏で苦労の連続でもあります。
これは多くの大学合唱団の特徴でもあるのですが、
毎年三分の一の団員が入れ替わります。
人数が多い分雰囲気もガラッと変わります。
新入団員の多くは合唱初心者であり、
4月にはまた一からのスタートなのだと痛感したのを覚えています。
また、練習場所の確保にも苦労しました。
これまで利用していた施設に
収まりきらなくなってしまったためです。

そんな中、私たちが追い求めてきたのは
130人という人数を生かした演奏です。
例えば、130人で演奏すれば、
かなり表現の幅をつけることができます。
しかし裏を返せば、
130人に見合った表現の幅がなければ
聴き手の期待を裏切ることになります。
これを実現するために、
少人数グループに分かれて練習したり発表しあったりと、
ひとりひとりが一人前に歌えるような工夫をしてきました。

最後になりましたが、音楽監督の伊東恵司先生、
ピアノ伴奏を引き受けていただいた小見山純一先生、
いつも私たちを見守り応援して下さる家族、友人、地元の方々、
この大会に関わる全ての方々に感謝し、
少しでも成長できるように、
そして何よりも心から楽しんで、
このかけがえのない舞台で演奏したいと思います。

f:id:bungo618:20171106194514j:plain

中部大会前の円陣とのこと。


 


内藤さんありがとうございました。
なるほど、人数が多いというのも大変なんですね。

今までの練習場所が使えなくなるというのも難儀ですが、
「130人に見合った表現の幅がなければ
 聴き手の期待を裏切ることになります」
というのは本当にそうだなあ、と。

 

今回の演奏曲
「Leonardo Dreamimg of his flying machine」は
ルネサンス後期、バロック的な音楽、
そしてウィテカーらしいクラスターなど様々な音楽が
ドラマティックに展開します。
最後は打楽器も加わり、かなり盛り上がる作品です。

グランツェさんの「130人に見合った表現」で、
見事飛翔して欲しいですね!




 

 



大学ユース部門最後の団体は
九州からこの団体。
こちらも団員数が多いです!



 

 

 

 

 

 



11.福岡県・九州支部代表

 

九大混声合唱団

 

(混声111名・2年連続出場・第40回大会から16回目の出場)

 

 


今年の九大混声さん、
課題曲はG3「子どもは……」
自由曲は宮澤賢治詩、
信長貴富作曲「春と修羅」より「II」


団員さんからメッセージをいただきました。

 


第70回という記念となる全日本合唱コンクールにて
演奏できることを団員一同心より嬉しく思います。

九大混声合唱団(以下、九混)は東工大クライネスさん、
名大グランツェさんと並んで大学ユース部門において
全国的にも最大規模の団員数を誇ります。
大所帯でいつもワイワイとしていますが、
東京芸術劇場ではみなさんの邪魔に
ならないような行動を心がけます(笑)

課題曲は、三善先生の音楽を受け止めつつ
九大混声の特徴である「大人数」が
最も生かされるように
ディナミークやフレーズ感を工夫し、
美しい詩が見えるように丁寧に練り上げた、
九混だからこそ表現できるG3「子どもは…」を演奏します。

自由曲は、宮沢賢治の詩との対話を幾度も重ね
彼の悲哀や「春の輝き」と「修羅」の明暗を感じ、
「能」の表現を織り交ぜるなど、
テキストの持つエネルギーを
存分に表現できるような音楽を目指し
曲を創り上げてきました。
宮沢賢治は25歳の時に
詩「春と修羅」を書いたといわれています。
大学合唱団だからこそ魅せられる
私たちの「若さ」のエネルギーも音楽に乗せて、
東京芸術劇場で九混の「春と修羅」を響かせます。

大学ユース部門の最後を飾るにふさわしく、
この部門ならではの「若さ」と「熱量」も
お届けできればと思います。
一年ごとに団員が入れ替わる大学合唱団。
今年も合唱経験の有無に関わらず
個性的な新入団員に恵まれました。
そういった環境を力に変えて、
他にはない「今年の九混」の演奏を、
東京にて皆様にお聴かせします。

 

 

f:id:bungo618:20171106194839j:plain

九州大会で金賞受賞直後の写真とのこと。


 


団員さん、ありがとうございました。

九混さん、昨年の観客賞座談会では
自由曲の信長先生「廃墟から」に
「大人数の声の奥行きが効果的に働いていた」
「凄い空間の広さを感じました」
「構成が良かったですね」…など
まさに大人数を生かした演奏という感想でした。


「春と修羅」では、信長先生ご自身はこの曲の特徴を
「日本の伝統音楽的な粘着質の音使いと、
 そこから解放されたロマンティックな音響の対比」
と仰ったそうです。
この曲の演奏を何度か聴いていますが
大変な熱量を必要としている作品だと感じます。

九混さんの魅せる「若さ」と「熱量」が
宮澤賢治の魂とぶつかり合い、
芸劇に「春と修羅」の世界を
見事、生み出されることを願っています。



 


(明日に続きます)

 

 

観客賞スポットライト 大学ユース部門 その3

 

 

 

 

 

今回は観客賞の投票についてご説明します。



参加資格:「大学ユース部門」「室内合唱部門」
     「同声合唱部門」「混声合唱の部」、
      それぞれ全団体を聴いていること。
      (その部門の出演者は投票できません)



投票方法は2つあります。


1)ツイッターによる投票

投票方法:ご自分のツイッターアカウントで
「大学ユース部門」「室内合唱部門」なら
それぞれハッシュタグ 

#大学ユース17 
#室内合唱17

を付けて
25日大学ユースの部終演(予定13:21)
室内合唱の部終演(予定16:59)から
審査発表前の18:00まで
良かった2団体を書いてツイート。


その際、各団体の後に感想を書いていただけると
とても嬉しいです。
1団体だけの投票でも結構ですよ。
3団体以上を書かれると無効です。すみません・・・)

※昨年、ハッシュタグを間違えた方が
何人かいらっしゃいました。
1文字でも間違うと捕捉できないので
正確にお願いします!

 

 

ツイート投票の例:

●●大学合唱団 熱い演奏に燃えました!
合唱団▲▲ 密なアンサンブルと笑顔が良かったです。#大学ユース17

 

 


ツイッターアカウントを持っていない方は

2)メールによる投票

投票方法:メールアドレス
bungo0618*yahoo.co.jp
(↑ *を@に替えて下さい)
良かった2団体を書いて送って下さい。

件名は「観客賞」で。
締め切りの時間は
ツイッターでの投票と同じです。


いかがでしょうか?
結果は後日、このブログで発表したいと思います。
みなさんのご協力あっての観客賞。
たくさんのご投票をよろしくお願いします!


f:id:bungo618:20171105142437j:plain

Photo by A.Yamaguchi 芸劇ホール内

 

 

 



今日は3団体をご紹介します。






まずは福島出身の合唱人を中心に結成された合唱団!






6.埼玉県・関東支部代表

Chor OBANDES

 

(混声39名・2年連続出場)

 

 



東北弁の「おばんです(こんばんわ)」が団名のこの団体。
OBANDESさんの出演時間は11:41の予定なんですが
昼に聴いても「おばんです」 ・ ・ ・。

OBANDES団員さんからメッセージをいただきました。 

 


【団の雰囲気や活動など】

OBANDESは和気藹々とした雰囲気が特徴です。
みんなでご飯を食べに行ったり、お酒を飲んだり、
ゲームをしたり、バーべキューをしたり、
とても楽しい活動をしています。
(もちろん歌う練習もしています、、、)


【課題曲のプーランク】

G2 Salve Reginaは昨年12月から練習しており、
今年3月に行われた
声楽アンサンブルコンテスト全国大会で初披露しました。
その際、審査員の方々から
「プーランクのエスプリ感は?」
「温もり、熱さを感じる音がなかった」等の
コメントをいただいたことがきっかけで、
この作品を課題曲として歌い続けることに決めました。


【自由曲
「マリア・オリエンタリス」Ⅴ.終曲 アヴェ・マリア】

隠れキリシタンが用いた祈りの言葉
「オラショ」が日本語で歌われ、
ラテン語のテキストは「Ave Maria」しか出てきません。
出だしの素朴なC-durから、
何度も転調を伴いながら繰り返される「Ave Maria」には、
様々な色や、感情、風景のイメージを感じることができます。
2回目の「Ave Maria」では、Es-durに転調したとたんに、
ガラッと雰囲気が変わります。
ここでは遠くの風景や世界を想うようなイメージだったり、
色々な想像を巡らせられる音に変化するので、
個人的にはここを1番の聴き処として推したいです!笑
このEs-durからクライマックスまで
更に転調を繰り返して行くわけですが、
「アヴェ・マリア」を聴いていただく際には、
聴こえる音を感じたままに、
曲の世界観やストーリーを自由に思い描きながら、
この作品を楽しんで欲しいです。

 

 


千原英喜先生作曲の「マリア・オリエンタリス」は
今年、混声部門で出場される
大分市民合唱団ウイステリア・コールさんの委嘱作品。
強い思い入れがこもった文に演奏への期待が高まります。

そして課題曲は審査員の厳しいコメントが選曲理由とは!
まさに「課題」曲で、その意気や良し!です。

続いて会場で聴かれる方々へのメッセージには…。 

 

 

 

今年度から、音楽をする上で
今までとは違う取り組みをしてきました。

これまでのOBANDESは、
音を整える事に多くのエネルギーが注がれており、
表現のアピールが少ない事が課題でした。
昨年度の全国大会終了後に、
「合わせる」から「発信する」を個人の単位として、
1人1パートの少人数アンサンブルで歌う練習をしたり、
曲の表現に関して、一部の団員だけでなく、
メンバー全員で思っていることを共有する機会も設け、
表現幅を増やす工夫をしてきました。

この全国大会では、音色や表現にもこだわった、
今までとは一味違うOBANDESサウンドを
皆様に披露したいと思っております!!

 

 

f:id:bungo618:20171105141235j:plain

団員さんが持っているのは福島銘菓ままどおると酪王カフェオレ!

 



続けることでは守るのも大事ですが、
変化を恐れないことも、また大事ですよね。
「新生」OBANDESさんの新しいサウンドと表現に期待しています!

 

 

 




22分休憩の後、続いては3年ぶりに出場。
学生指揮者さんが主体のこの団体です。









7.愛媛県・四国支部代表

愛媛大学合唱団

(混声69名・3年ぶり第30回大会からでは28回の出場)

 


学生指揮者の河野さんからメッセージをいただきました。

 

 

1.団のこと

私たちの合唱団は学生主体での活動というのが大きな特徴で、
今回のような場面であれば
コンクールの指揮も学生であるというところが
魅力ではないでしょうか。
学生なので音楽づくりだけでなく
運営に関しても未熟な面があり、
ぶつかり合うことは日常茶飯事です。
しかし、そのなかで共に支え合い切磋琢磨しながら
一つのものを創り上げていく姿そのものに
団の魅力があると思います。
また経験者未経験者問わずいろんな個性の仲間が、
わいわい騒がしく一緒に活動できる雰囲気も魅力の一つです。



2.コンクール曲について

課題曲であるG1では、
マリアやキリストに対する静かな祝福は持ちながらも
若者らしい曲想に仕上げたいという思いで練習してきました。
そのため、特に魅せたい場面では大きな波・動きを付け、
神聖な場面は落ち着いて静寂を楽しむというような
構成や曲の持つストーリーを
全員で意識しながら曲作りに励みました。

自由曲であるVytautas Miskinisの「Gloria」
栄光の溢れんばかりの輝かしさはもちろんですが、
それと対照的なTranquilloの静けさや静かな祈りに重きを置き
各場面を整理しながら曲を作っていきました。
次々に変化する拍子やテンポ、ぶつかり合う音に慣れるのには
団員も、そして指揮者も苦労しましたが、
団全体で創り上げたと自信を持てる曲だと思います。
一つも同じ場面がないので、聴かせどころは…「全部」です!

 

 


リトアニアの作曲家ミシュキニスの「Gloria」は
河野さんが書かれたように輝かしく歌い上げたと思ったら
別の曲のように静かな音楽に。
そして精妙に変化する和音とリズムが大変な曲です。
「一つも同じ場面がない」というのは
まさしく「全部が聴かせどころ」!
ぜひ、がんばって欲しいですね。 

 

 

 

 

3.全国コンクールに向けて


愛媛大学合唱団は3年ぶりの出場となります。
上回生はこれまで悔しい思いもしてきたので念願の場所に、
それも第70回という記念すべきタイミングで
連れて行ってあげられるということに
心の底から安堵と喜びの感情が止まりません。
また、団員には全国に行かないと出来ない
唯一無二の経験を味わってこれからにつなげてほしい、
自分の世界を広げてほしいとも思います。
これまで一緒にやってきた仲間と共に、最高の舞台で、
やってきたことを出し切って楽しんでほしいです。

 

 

f:id:bungo618:20171105141816j:plain

 

 


河野さん、ありがとうございました。

四国4県の国立大学の合唱団は
昨年代表の高知大学合唱団もそうでしたが
いずれも学生指揮者が主体なのだとか。
山口大さんの時も書きましたが
プロの指揮者を抱える団体よりは非効率かもしれません。
しかし、その非効率さ、試行錯誤したものが
自分たちの財産として蓄えられている場合もあると思うのです。

愛媛、四国から飛び出し、
東京芸術劇場という大きいステージで
思いっきり自分たちの全てを出し切って欲しいと思います!








続いては遠く北の地からこの男声合唱団の登場です。


 

 






8・北海道・北海道支部代表

北海道大学合唱団

 

(男声38名・4年連続出場・第50回大会から13回出場、
 通算27回目の出場) 




人数は少なめながら毎回、強い印象を残す北大合唱団。
昨年の課題曲は持ち味の声を活かし、
柔らかく美しいコダーイ。
自由曲の「ゆめみる」は緊張感に満ちた、
若さから来るデリケートな表現に
惹きつけられる演奏でした。


代表の池上さんからメッセージをいただきました。


 


こんにちは!北海道大学合唱団です。
100年以上男ばかりで歌い継いできた
大学男声合唱団です。
今年は個性豊か(すぎる?)な1年生13人を迎え、
日々練習に励んでいます。
演奏旅行やコンクールで遠出した際には、
必ずそこの美味しい名物を食べ、
未開の地でエンヤーオットするのを生業としています笑

f:id:bungo618:20171105141958j:plain

たしかに個性が豊かすぎるかも・・・(笑)。

 

   


今年の夏に横国グリーと首都大グリーの皆さんと
共に埼玉でジョイントコンサートを開催しました。
打ち上げは大盛況でしたが、
その会場がたまたま池袋だったので、
東京芸術劇場の前で
「必ず全日本に出場してここで歌うぞ」
という思いを団員それぞれが新たにし、
全日本への切符を手にするモチベーションとしていました。

今回演奏する組曲「満天の感情」
私たちが創立100周年記念演奏会に向けて
鈴木輝昭先生に委嘱させていただいたものです。
組曲初演は2015年1月ですが、
実は2014年の香川の全日本で既に
「I.序」と「II.交合」を自由曲として演奏していました。
この時は学生指揮による演奏でコンクールに臨みました。
そして今年は、「III.憤怒」「V.忘却」を、
初演指揮者である尾﨑あかり先生の指揮で演奏します。
精緻でありかつロマンに溢れたこの作品の世界観を
初演団体として再び皆さんにお届けできれば幸いです。

ご声援のほどよろしくお願いします!

 

 

 


池上さん、ありがとうございました。

北海道大学合唱団さん、
今年の6月に札幌でのコーラスフェスティバルで
千原先生の「どちりなきりしたん」を聴いたのですが
柔らかい響きで集中度高く、
かつ演奏の流れ、変化が実に音楽的で
(この学指揮さんヤルな!)と思ったら
今年全国1位の名門:浦和高校出身だそうで、なるほど!と。
あの柔らかく上質な響きは
今回の課題曲M2のプーランクにきっと合うでしょうね~。

昨年は尾崎先生がご懐妊で
学生指揮者さんが全国大会のステージを見事務められました。

「満天の感情」は文中にも書かれているように
鈴木輝昭先生の「精緻でありかつロマンに溢れた」作品。
お久しぶりの尾﨑先生の音楽。
(男声を率いる姿に
 「麗人!」「カッコイイ!」という声が続出)
そして委嘱曲ということで、
北大合唱団の音楽を存分に披露して欲しいと思います!








(明日に続きます)

 

 

観客賞スポットライト 大学ユース部門 その2

 

 



大学ユース部門の続きです。
今日は4団体をご紹介!

f:id:bungo618:20171104173650j:plain

 

 


最初は8年連続金賞受賞の実力派。
そして観客賞でも常に大人気のこの団体です。

 

 




2.山梨県・関東支部代表

都留文科大学合唱団

(混声60名・10年連続出場・第51回から11回目の出場)

 


昨年はハンガリーの作曲家、
ジェンジェシの作品を演奏された都留文さん。
男女比1:3ながら男声を良く聴く知性あるソプラノを筆頭に
充実したハーモニーと心を掴む表現が魅力の団体です。


都留文科大学合唱団団員さんからメッセージをいただきました。
まず課題曲ですが…。

 


こんにちは!私たちは都留文科大学合唱団です。
我々は常任指揮者の清水雅彦先生のもと、
現在約70名で活動しています。

今回選んだ課題曲「子どもは……」は、
音にも歌詞にもその思いが濃縮された、
慈愛に満ちた曲だと感じています。
少人数で歌う練習、
また、歌詞についてイメージを共有することで、
歌い出しのその前から世界観を表現できるように努めてきました。
全国大会ではホール一杯に思いが伝わるよう、
また練習を重ねていきたいと思います。

 

 


そして自由曲なんですが
ここ最近は海外作曲家の作品を演奏してきた印象の都留文さん。
しかし、今回は邦人作曲家、日本語の作品だそうです。

 

 


自由曲は、
≪ぼくの村は戦場だった ~あるジャーナリストの記録~≫より
第二章 「111000000」
第三章「ぼくは兵士だった」
第四章「願い」の三曲を歌わせていただきます。

この作品は、清水雅彦先生が独唱曲として
2014年に初演されたものを、
信長貴富先生に編曲を依頼、
合唱版としてアレンジしていただいた委嘱作品です。

また、曲のもととなった本『ぼくの村は戦場だった。』は、
都留文科大学のOGである山本美香さんの著作にあたります。
山本美香さんは、大学を卒業後、
放送記者を経て、フリージャーナリストになり、
アフガニスタンやイラクなど、
各地の激しい紛争の様子を報道し、世界に発信し続けました。
その後、美香さんは、2012年のシリア内戦の取材中に砲撃を受け、
45歳という若さでこの世を去ることになります。

今回この作品を歌えることに、
私たちは大変深い縁を感じています。
国内の軍事情勢の変化、近辺諸国の動き、
日本の安全神話が揺らぐ現在に歌うことも、
ひとつの縁ではないでしょうか。

これまでに、山本美香さんのご家族にも
実際に聴いていただきました。
県大会・関東大会でも
たくさんの人が聴いてくださいました。
一時は、曲の持つテーマの重さにつぶされそうにもなりました。
しかし、それを受け止め、支えあい、表現を磨いてきました。
今この曲を歌える喜びを胸に抱き、
全国大会でも精一杯歌います。
様々な縁によって成長した、
新たな文大サウンドを是非お楽しみください。
11月25日、東京芸術劇場に私たちの「願い」を響かせます。

 

f:id:bungo618:20171104173951j:plain

関東大会での写真だそうです。

 

 

団員さん、ありがとうございました。
信長貴富先生の制作活動において
戦争は重要なモチーフとなっていますね。

そして都留文科大学のOGである山本美香さんの著作を元に、
清水雅彦先生が初演された独唱曲を合唱に編曲…。
文中にある言葉の通り、演奏者と大変縁が深い、
想いのこもった演奏になりそうです。

 

ぼくの村は戦場だった。

ぼくの村は戦場だった。

 

 
「ぼくの村は戦場だった。」はこれから読むつもりですが
本のレビューの中で山本美香さんのこんな言葉が引かれていました。

「 目をそらしても現実が変わるわけではない。
  そうであるなら、目を凝らして、耳を澄ませば、
  今まで見えなかったこと、聞こえなかったことに気づくだろう。
  戦場で何が起きているのかを伝えることで、
  時間はかかるかもしれないが、
  いつの日か、何かが変わるかもしれない。
  そう信じて紛争地を歩いている 」


都留文科大学合唱団さんの精一杯の願いが
客席の私たち、そしてホールの外にも響き渡りますように。







 

 


続いて「団名と一致してないじゃん!」のツッコミを長年受けた
地元の名門合唱団が3年ぶりの復活です。







3.東京都・東京支部代表

東京工業大学混声合唱団コールクライネス

(混声127名・3年ぶり・第30回大会から33回の出場)



「小さい」を意味するドイツ語「kleines」が団名なのに
100人を優に超える団員数なクライネスさん。
大人数でも繊細な演奏が持ち味です。

学生指揮者の外池さんに、メッセージをいただきました。

 


【クライネスについて】

 

私たち東京工業大学混声合唱団コールクライネス(以下、 クライネス)は
総勢100人を超える合唱団です。
毎年、たくさんの新入生とともに、
12月の演奏会に向けて楽しくまじめに練習をしています!!
新入生の8割近くが合唱初心者な年もあるクライネスですが、
練習を通して年末にはみんな一人前の歌い手に?!
また、 楽しい団内行事でみんな活躍できたりします。
そんな歌の練習からサークルらしい活動まで、
すべてを糧にして団員全員一人一人が
輝けるような団体を目指して活動しています。

 

 

 

ところでクライネスさんといえば
学生指揮者でコンクールに挑む姿が印象的だったのですが
今年は岩本達明先生が指揮者なのはなぜでしょうか?



【岩本先生に本番指揮をお願いした経緯】

4年前にコンクールの部門編成が変わってしまったり、
賞としては結果に結びづらくなってきたりしたことで、
「コンクールに出る意味とは?」ということを
みんなでずっと考えることになりました。
数曲に深く踏み込んでいく事で得られる教養や技術向上、
それを共有していくことで生まれる一体感、
これこそがコンクールに出る意味だと思います。
コンクールで得た技術や一体感を演奏会へ、
そしてまた次のコンクールへ、その先の演奏会へ。
クライネスとして長いスパンで成長していきたい。
長くクライネスの成長を望むなら、
素晴らしい先生方のご協力をお願いしよう。
そんな想いを私たちが岩本先生に伝えた時に意気投合し、
コンクールの本番を振っていただけることになりました。

 


なるほど…。
岩本先生が指揮されるコンクールという場でのクライネスさん、
楽しみですね。


さて、クライネスさんの課題曲は
G2のプーランク「Salve Regina」
自由曲はプーランク「Figure humaine(人間の顔)」から
1曲目の「De tous les printemps du monde」
(この世の全ての春の中で)
終曲「Liberté(自由)」の2曲というプーランクステージ。

 


【プーランクへの思い】

選曲は「プーランクは近現代の中で一番すごい作曲家だ!
いい歌を歌えるようになるにはいい曲をやろう!!」 ということで、
私たちと岩本先生の話し合いの中で即断!
特に「人間の顔」はプーランクの最高傑作です。
ナチス・ ドイツとの苦しい状況下で書かれたこの作品。
現代に生きる私たちなりの世界の平和への
願いを込めて選曲しました。

二重合唱でありスケールの大きな作品を、
大人数のクライネスで取り組めるということが
とてもうれしいです 。
素晴らしいプーランクの音、「自由」への渇望、
祈りを如何にして声の力で表現できるか。
私たちは挑戦し続けたいと思っています。

聴いていただいた方に何かを感じていただければ嬉しいです。
応援よろしくお願いします!!  


f:id:bungo618:20171104174426j:plain

f:id:bungo618:20171104174521j:plain

 


外池さん、ありがとうございました。
「人間の顔」は大変な難曲で
「自由」のクライマックスは
ソプラノソロのHi-E(高いミ!)というだけではなく、
フランス語の語感、
プーランクらしい和音とエスプリを
高い緊張感と両立させ、
説得力ある音楽を作らなければいけません。

しかし、岩本先生の音楽性と
大人数でも繊細な表現が存在する
クライネスさんなら大丈夫でしょう。
100人を越える人数での
「自由」への渇望と祈りを期待しています。

 

 

 






続いては東北支部からはじめましての団体の登場です。


 

 

 


4.宮城県・東北支部代表

ジュニア&ユースコーラス“Raw-Ore”

https://twitter.com/raworechorus

(混声64名・初出場)



初出場おめでとうございます!
団名“Raw-Ore”の由来が気になりますね。
Raw-Ore団長さんにお聞きしました。


私たち、ジュニア&ユースコーラス“Raw-Ore”(ロー・オーレ)は
2006年に創団し、
最初は小学生から高校3年生までを中心に、
ジュニアコーラス“Raw-Ore”として
依頼演奏を主にして活動していました。
そしてコンクールに取り組み始めたのは2012年からで、
その時から小学生から大学生・社会人までの
ユースコーラスになりました。

“Raw-Ore”とは「原石」という意味で、
団員一人ひとりが原石であり、
磨きをかけると輝くことができるという思いをこめています。

練習は、土日の週2回しか練習がありませんが、
少ない練習の中で、お互いを高め合い、
充実した練習を行っています。


なるほど、「原石」!
未来を感じさせる素敵な団名ですね。

さらに全日本合唱連盟さんからこんな情報も。

 

小学校の合唱団がここまで大きくなるのは全国的にかなり珍しいかも!

 


今回の演奏曲については…。

 


課題曲G4「まぶしい朝」は、
若さあふれる私たちの流れる音楽で最高の朝をお届けします。
(団長としては、出だしのテノールは
 日本一上手だと思っています。笑)

自由曲「Agnus Dei=空海・真言・絶唱」は、
空海の祈りのお経とともに、楽器や絶唱を使用し、
最後には、我が団が誇る歌姫、歌王子(?)達の
ソロによるカノンなどに乗せて、
皆様に平和が訪れるように願いを込めて歌います。

 

日本一上手!まぶしい朝のテノール!!
これは期待できそうですね。
自由曲の千原英喜先生「Agnus Dei=空海・真言・絶唱」は
2012年の富山大会で淀川混声合唱団さんも演奏されました。
虚空蔵菩薩真言、光明真言、Agnus Deiをテキストにし
男性の語りから始まり、鳴り物も入る演奏効果が高い曲です。
東北支部を聴いた方からは


Raw-Oreは今回の東北支部大会で
個人的に最も印象に残りました。
名前の通り、ジュニア世代まで含んだユース団体であり、
若くエネルギーに溢れながら、
一方で演奏の精度も非常に高かったように思います。
課題曲G4は今年聴いた中でトップ3に入るくらい好きな演奏でした。
自由曲の千原英喜Agnus Deiもスケール感ある演奏。
ソリストも秀逸でした。

…との感想が。
自由曲もそうですが、
課題曲に期待が高まります!


団長さんからはさらに


東北支部大会はレベルが高く、
全国まであと一歩というところで毎年悔し涙を流してきました。
そして今年、創団11年目にしてようやくつかんだ全国の切符。
初出場なので、右も左もわからないですが、
幅広い年代が集まっているからこその私たちの音楽をお届けします。
そして、全国大会をきっかけに多くの方々に
ロー・オーレのことを知っていただきたいです!
よろしくお願いします。

f:id:bungo618:20171104174855j:plain

東北支部大会での写真だそうです。

 

 

Raw-Ore団長さん、ありがとうございました。

「Agnus Dei=空海・真言・絶唱」、
元々は委嘱初演団体の和歌山児童合唱団が
海外の児童合唱団とジョイントする時に作られた曲のため、
キリスト教聖歌と空海の真言、密教を合わせた…という話も。
ユースということで若い年代の団員さんもいる
ロー・オーレさんにふさわしい曲かも?

11年間の力をためた初出場の勢いで
客席のみなさんへ力強く音楽を伝えていただきたいです!

 

 

 

 

 

 

 

続いては8年ぶりに全国出場のこの団体です。

 

 

 

 


6.山口県・中国支部代表

山口大学混声合唱団

 

(混声37名・8年ぶり・第30回大会から15回目の出場)




山口大学混声合唱団の団員さんからメッセージをいただきました。

 


こんにちは。山口大学混声合唱団です。
今回、観客賞という企画があるということで、
寄稿させていただきます。

私達山大混声は、部の運営はもちろん、
指揮者も学生がやっています。
とても稀有な事だそうで…。
フレッシュな指揮と演奏をお届けできたら僥倖です。

学生だけの団体なので、伸び伸びと、自由に活動しています。
毎日8時間の夏の練習では部の雰囲気が芳しくない時もあり、
合宿では指揮者逃亡(!)というハプニングもありました。
でも、紆余曲折あっていい曲に仕上げることができました。
青春してるな~と思います(笑)

8年ぶりの全国大会出場なのですが、あまり意識はしていません。
山口にいる時と同じように、今できる最高の演奏をします。

f:id:bungo618:20171104175542j:plain

 



山口大さんの今回の選曲、
課題曲はG2プーランク「Salve Regina」
自由曲は草野心平詩、千原英喜先生作曲の
「コスミック・エレジー」から
「2.鬼女」「3.わが抒情詩」

今度は学生指揮者さんに
インタビューされた内容だそうです。

 

○課題曲の選曲理由について

自由曲を先に決めていたので、
課題曲では外国語曲に挑戦してみたい気持ちがありました。
G2(プーランク)の方が聞き心地がよく、
振りがいがあると感じ、こちらに決めました。

 


○自由曲の選曲理由について

今回演奏させていただくのは「コスミック・エレジー」は、
僕がずっとやってみたいと思っていた曲集でした。
十二月の定期演奏会では全ての曲を演奏させていただきますが、
今回はコンクール向きに
「鬼女」「わが抒情詩」の二曲をチョイスしました。

 


○聴きどころ

課題曲、自由曲は全て雰囲気が違う曲なので、
3曲の「違い」を聴いていただければと思います。
歌い手と指揮者の距離感が近いという、
僕達の強みを生かして頑張ります。

 

 

f:id:bungo618:20171104175724j:plain

 

 

f:id:bungo618:20171104175741j:plain

「夏の練習の際、大会の目標を習字したもので、毎年やっています」…とのこと。

「鬼女」とかはわかる気がするんですけど
「コケットソー」はどう目標にするんでしょうね?(笑)


 

f:id:bungo618:20171104175811j:plain

大学も垂れ幕で応援しています!


団員さん、指揮者さん、ありがとうございました。
山口大学合唱団さんからは
多くの写真を送っていただいたんですが
眺めながら、なんか、いいなあ・・・と思ってしまいました。
習字をしたり、指揮者が逃げたり(笑)。
プロの指揮者先生を抱える団体と比べて、
ひょっとしたら道に迷っている感もあるんですけど、
でもそこがきっと演奏の味になってる!

草野心平が書いた「我が抒情詩」。
暗い日本の中で、かすかに光る希望。
哀しさの中の明るさが今を生きる若者を連想させるんですが。
是非ともそんな希望を持って演奏していただきたいと思います。




(明日に続きます)

 

 

観客賞スポットライト 大学ユース部門 その1

 

 


今年も始まりました「観客賞スポットライト」というこの企画。


観客賞とは…?


5年前から当ブログで始めた観客賞。
各部門の、全団体を聴かれた方の投票で決定する賞です。

この観客賞の意義を説明しますと
審査員による順位、賞の決定は
音楽のプロフェッショナルたる審査員が
それぞれ真剣に誠実に演奏へ向かい、出された結果であり、
尊重しなければならないと思います。

しかし、「傷はあるけどあの演奏凄く良かった!」
「コンクールに向いてない選曲はわかるけど涙があふれた!」
…などという声を多く聞いていた自分は、
「じゃあ、観客による投票を行ったら
 演奏への新しい価値観が生まれるのではないか?」
と考えました。

さらに「この団体が銅賞だったから私は投票する!」…のような
判官贔屓を無くすため、投票は審査結果前に締め切っています。



この観客賞に関連付ける形で、
団体にスポットライトを当ててご紹介するのが
この「観客賞スポットライト」という企画です。
昨年から続いて今年で2回目となります。


それでは始めましょう!
今年の全国大会は東京。
池袋の東京芸術劇場にて
11月25日、26日に行われます。
東京での全国大会は10年ぶりで
前回は東京文化会館で行われました。

f:id:bungo618:20171103050659j:plain

Photo by ピアノストさん

 


今年は第70回大会という記念すべき大会で
さまざまな催しが予定されているそうです。




今年も合唱倉庫さんから
http://choral.nusutto.jp/
全国大会へ何回出場されたかという
データをお借りしております。
毎回ありがとうございます!




1日目、11月25日土曜日。
最初の部は大学ユース部門。
10時35分から出演予定のトップバッターは
数々の有名合唱人を輩出された
歴史あるこの男声合唱団!

 

 

 



1.京都府・関西支部代表


同志社グリークラブ

 

(男声53名・第1回大会から10回目・4年ぶりの出場)


指揮は今大会で4団体を振られる伊東恵司さん。
伊東さんはこの同志社グリークラブさんのOBでもあります。


演奏曲について、
同志社グリークラブ幹事の方たちからメッセージをいただきました。

 


【コンクール曲目について】

課題曲「葉月のお月」は
1964年に弊団の60周年を記念して委嘱された
「我が歳月」という曲集の内の一曲です。
初演後は様々な男声合唱団のレパートリーとして
演奏されてきた曲ですが
近年では演奏の機会も少なくなっていた所、
今年度の課題曲に選ばれた事を知り、
「同グリがやらんとどないするん!」ということで選曲致しました。
この曲は一見するとシリアスな曲のように感じますが、
その実落語のようなばかばかしさや情けなさを秘めた曲で、
その面白さを表現しながら演奏致します。

自由曲の「独唱」と「音速平和」ですが、
「独唱」は山村暮鳥の詩に信長貴富さんが作曲した曲で、
緻密な和声と魅力的なメロディを美しく、
情感豊かに歌います。
「音速平和」は現代の詩人である水無田気流さんの詩に
田中達也さんが作曲した曲で、
男声合唱らしい激しさと柔らかさが表された曲です。
冒頭の各声部が入り乱れている状況から、
徐々に重なっていき全声部が揃う所や
最後の和音の響きでホール中に音速の雨を降らせます。

 

なんと課題曲が自団の53年前の委嘱作品!
そりゃ「やらんとどないするん!」…ですね(笑)。
自由曲は対照的な2曲。
しかも「独唱」が入っている「じゆびれえしょん」組曲は
信州大学グリークラブさんによって
伊東恵司さんの指揮で初演。
さらに「音速平和」が入っている「シーラカンス日和」は
なにわコラリアーズさんによって
これも伊東恵司さんの指揮で初演されました。

優美さもあるフレーズの「独唱」に、
まさに音速、疾走する若さが弾けるような「音速平和」。
この「音速平和」という曲が大好きなので
同グリさんには名演を期待しています。

 

 

 

【全国大会への想い】

同志社グリークラブが最後に全国コンクールに出場したのは
第66回全日本合唱コンクールでした。
その間4年の月日が流れ、
同志社グリークラブのメンバーは全員入れ替わってしまいました。
今のメンバー全員が関西合唱コンクールでずっと悔し涙を流しており、
全国コンクールへの出場には強い思いがありました。


全国コンクールの舞台で演奏すること、
全国コンクールの舞台で勝つことを夢見、
ひたむきに練習に取り組んできました。
今回の関西合唱コンクールにて一位金賞を受賞し、
夢の舞台へ進むことが出来、大変うれしく思っております。

この4年間、我々同志社グリークラブを応援して下さいました方々には
感謝しても感謝しきれません。
誠にありがとうございます。
同志社グリークラブのモットーでもある
「聴衆と一体となった音楽」を
東京芸術劇場で感じていただければ幸いです。
今後とも同志社グリークラブへの応援、よろしくお願いいたします。

 

  

f:id:bungo618:20171103051047j:plain

マレーシア演奏旅行での撮影。
マレーシア国王の前でも歌われたとか!



同志社グリークラブ幹事のみなさま、ありがとうございました。
今回のステージには、全国大会に立てなかった団員さんたちの想い。
さらには課題曲を初演されたOBの方たちの想いが
強くこもっているに違いありません。
自由曲も初演を指揮された伊東さんの力で
「聴衆と一体となった音楽」、期待しています!

 

 

 

(明日に続きます)

合唱団まい第19回演奏会のお知らせ



来月の全日本合唱コンクール、
全国大会の室内部門に出場される
長野の合唱団まいさん。
当ブログの観客賞でもすべての団体で最高位の
観客大賞を受賞。
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2017/01/03/142254


f:id:bungo618:20171018123508j:plain

 

 


合唱団まいさん、第19回目の演奏会のお知らせです。




合唱団まい 第19回演奏会

日時:2017年10月22日(日)

開演 14:30 (開場 14:00)



場所:長野市芸術館リサイタルホール




一般 1,500円 大学生以下 800円



チケットのご用命は「お問い合わせ」からどうぞ。

 

 長野市芸術館窓口でも販売しております。

 

 

f:id:bungo618:20171018123441j:plain




イタリアの世俗曲から
ドイツ・ロマン派の宗教曲、
そして邦人作品は不朽の名作「幼年連祷」に
昨年混声版が出版された
平田あゆみ先生の「エレメント」と
地域も時代もジャンルもさまざまな魅力あふれる選曲。

「エレメント」に関しては 

 

 

ぜひ、多くの方に聴いていただきたい素晴らしい作品です。
劇団まいの異名をもつ合唱団まいが、
渾身のチカラを込めてお送りいたします。
10/22はぜひ、長野市芸術館リサイタルホールへお越しください!!

 

 https://www.facebook.com/gasshodanmai/posts/1709143549096421
(まいさんFacebookより)



「劇団まいの異名」!(笑)
長野市芸術館も昨年できたばかりのホールだとか。
当日券も発売されるということで、
興味を持たれた方はぜひ長野市芸術館まで!